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なぜあなたの姿勢は良くならないのか?


良い姿勢が続かない本当の理由


「姿勢を良くした方がいいのはわかっているけど、良い姿勢が長続きしない」

このような悩みを持つ方は非常に多いです。

なぜ良い姿勢が続かないのでしょうか?

それはあなたが思っている良い姿勢と、身体にとって本当に良い姿勢が実は違ったものである可能性があります。

現在では、インターネットで調べれば、「姿勢改善法」「美姿勢になる方法」など多くの情報を知ることができます。

そういった意味では、今のこの状況はとても恵まれていると思います。

しかしその反面、一般的に言われている「良い姿勢」と「あなたにとっての良い姿勢」の区別がつかなくなってきているようにも感じます。

人の身体には共通する部分も多く、悩みの解決方法も似たようなものはいくつか存在します。

ですが最終的には自分に合っているかどうかを自分の感覚で確認していくことが重要です。

「有名なトレーナーの〇〇さんが言っていることだから」と鵜呑みにしてしまうことが一番危険であると思います。

今回は、そんな良い姿勢にまつわる誤解を解説していき、自分にとっての良い姿勢の確認方法をお伝えします。

ぜひ最後まで読んでみてください。
身体にとって良い姿勢とは
まず結論からお伝えします。

身体にとっての良い姿勢は「実はありません」

もう少し詳しく説明すると、「ある特定の姿勢が身体にとって良い姿勢である」というわけではなく、身体が良い状態であることや、そのときの状況によって適切に姿勢を変えることができるという状態こそが、身体にとって良い姿勢である条件だと思います。

姿勢には文化や教育的な背景もあるため、場所や競技によっては、「正しい姿勢」と呼ばれるものがあります。

ですが身体の観点から考えた場合、同じ姿勢を長時間保持することはデメリットが多く、良い状態とは言えません。

そして、良い姿勢というのは、「形が良い状態」ではなく、「機能が優れている状態」であることが重要であると考えています。

要するに見た目だけ良くしようとしても、中身が伴っていないと良い姿勢にはならないということです。

例えば、一般的に言われている良い姿勢(背筋が伸び、肩の力は適度に抜けた状態をイメージしてください)では、力の抜けた姿勢、(猫背のような姿勢)と比べると、お尻の筋肉を使用します。

このときにお尻の筋力が低ければ、良い姿勢はできません。
無理に良い姿勢にしようとすれば、背中の筋肉を過剰に使用することになり、場合によっては腰や背中を痛めてしまうかもしれません。

他にも良い姿勢になるためには、脚の付け根である股関節の柔軟性も重要です。

股関節がしっかり伸びなければ、お尻の筋力があっても背筋はしっかり伸びず、背中や膝に無理な力が入る可能性があります。

つまり何が言いたいかというと、良い姿勢にすることが重要ではなく、身体が良い状態になれば、自然と良い姿勢になるということです。

もちろん、身体が良い状態になれば必ず良い姿勢になっているわけではありません。

自分が良い姿勢なのか確認する方法がわからなければ、また無理な姿勢を無意識にとってしまう可能性もあります。

今回は最も簡単に確認する方法をお伝えしたいと思います。
自分にあった姿勢であるか確認する方法
今の姿勢が良い状態であるのかを確認する簡単な方法は「呼吸を意識すること」です。

もう少し説明すると、どんな姿勢でも良いので、例えば「鼻からゆっくり息を吸って、口から吐く」のように呼吸に意識を向けたとき、「息が吸いやすいと感じたり、吐きやすく感じたりする姿勢」は身体にとって良い状態であると思います。

反対に、息が吸いにくい、または吐きにくい状態の場合、どれだけ見た目がよく見えても身体にとっては、無理な力が入った姿勢である可能性があります。

本来は感覚に意識を向けて確認する方が良いのですが、どうしても感覚がわからない場合、鏡などを見て、「息を吸うときに肩や首に力が入っていないか」「吐くときにお腹に力が入っていないか」を確認したり、自分の手を当てて確認したりしてみてください。

呼吸とは、その他の運動と比べて身体の動きが少ない運動であると思います。
その呼吸で力みが入るということは、その他の運動ではもっと大きな力みが入っている可能性があります。

どの姿勢でもできることなので、一度確認してみてください。

姿勢は見た目も大事ですが…

今回は、良い姿勢の誤解について、見た目よりも中身(身体機能)が大切という話をさせていただきました。

確かに姿勢は見た目も大事です。

ですが、長い目をみて考えると、身体機能が追いついていないと身体に負担がかかってしまい逆効果になってしまうこともあります。

長く良い姿勢で生活するためにも、自分の身体のことをもっと知ってほしいと思います。

今回の内容がその助けになれば幸いです。

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