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姿勢は横から見るもの?前から見るもの?

姿勢は前から見た方が良いの?それとも横から見た方が良いの?

よく「姿勢を確認して良い姿勢を意識しましょう」と言われたことありませんか?

確かに良い姿勢になることは、身体の負担を分散させて疲れにくくしたり、見た目がよくなるため、綺麗に見えるなど良いことがたくさんあります。

ですが、「一体良い姿勢とはなんなのか?」「そもそも姿勢は横から見るのかそれとも前から見るのか」などわからないことも多く、専門的な知識がない状態で安易に姿勢を確認して良い姿勢をしようとすることによって、逆に身体の不調を引き起こす可能性もあります。

では、知識がない人は整体などで専門家にみてもらわなければ、姿勢はよくならないのでしょうか。

それも違うと思います。

確かに他の誰の姿勢を観察するといったことは、リハビリの専門家でも習得に何年も要することであり、専門的な知識や経験がない人は難しいでしょう。

ですが簡単なチェックポイントさえ抑えておけば、自分の姿勢であればある程度観察することは可能だと思います。

ただ、姿勢を見るといっても前から見ればいいのか、横から見ればいいのか、それすらよくわからないという方も多いため、今回は自分の姿勢をチェックするための基礎的な内容をお伝えしていこうと思います。

実際姿勢は、目的によって前から見るか横から見るかを決めているため、一概にどちらが良いかを決めることはできません。

そのため今回は、主に重力と身体の使い方の偏りという観点から、姿勢の見るべきポイントを解説します。

この記事を読むことで
・姿勢を確認するときのポイントがわかる
・自分の姿勢をみてどこに負担がかかっているかがわかる
・負担がかかっているところをケアするための方法を考えることができる

ぜひ最後まで読んでみてください。

結論!姿勢は横から見ましょう


結論から先にお伝えすると、主に重力と身体の関係から考える場合、姿勢は横から見る方が、様々なことを知ることができます。

理由は様々ですが、身体の構造から考えた場合、関節の動きが横から見たときの方が身体の負担を見つけやすいことが挙げられます。

私たちは馬や犬などと同じ哺乳類だということはみなさんご存知だと思います。

哺乳類の背骨の特徴は前後の動きが豊富であることです。

それに対して、魚や爬虫類などの背骨は横の動きが豊富で前後の動きは苦手であることが多いです。

私た人間は二足歩行をすることによって、他の哺乳類と比べても背骨の動きバリエーションは豊富だと思いますが、主には哺乳類の背骨の特徴を持っていて、前後の動きがとても大きくなっています。


そのため、重力による影響も左右と比較し、前後の動きに影響を与えることが多いです。

他の関節に関しても、例えば膝関節や足関節など脚の関節が良い例で、膝関節は曲げたり伸ばしたりと前後の動きが大きいですが、左右に動いたりはほとんどできません。

足関節も同様で、つま先を挙げたり下げたりする動きはとても大きな動きが可能ですが、左右に動かす場合は、膝関節ほどではありませんが動かせる範囲が狭くなっています。

このように、私たちは左右よりも前後の動きの範囲が広く作られており、重力が加わることによって起こる身体の反応も前後の方が強く出るということになります。

そのため、姿勢を見るときには横から見た方が身体の動きがよくわかるため、姿勢の確認方法としては横から見ることをオススメしています。

横から見たときの姿勢のチェックポイント

では具体的に、身体のどこを見れば姿勢の良し悪しがわかるのでしょうか。

ここでは簡単に確認できるチェックポイントお伝えします。

このチェックポイントが、身体の真ん中より前にあるのか、それとも後ろにあるのかを見るようにしましょう。

具体的なチェックポイントですが、
①外くるぶし
②膝関節
③骨盤(お尻でも可)
④肩
⑤耳

となっています。

キネスティックセラピーで用いる姿勢分析では、もう少しチェックする部位も細かく、種類も多いのですが、パッと見て確認できるようにあえて省略しています。

より詳しく姿勢が見れるようになりたい方は、キネスティックセラピーを提供しているサロンに行くか、キネセラスクールを受講してください。

左右どちらから見ればいいのかについてですが、もし時間があるのであれば、左右両方見ておくと良いでしょう。
本来であれば、より体重がかかっている側を見ることが望ましいですが、最初は難しいので極端に体重が左右で偏っていない限り、両方見ておきましょう。

この5つのチェックポイントが、横から見た身体の中心より極端に前や後ろにある場合、その周辺の関節に過剰あ負担がかかっている場合があります。

ここで重要なことは、1つのチェックポイントがズレていると、ほとんどの確率で、別の場所もズレていることが多いです。

それは、私たちは身体が倒れないように無意識にバランスを取る性質があるからです。

例えば、肩や耳が前に出ていて肩こりを感じている人がいるとします。
その場合、肩や耳だけではなく、お尻が後ろに移動していたり、膝が前に出ていたりなど別の場所もズレていることが多いです。

その場合、ただ肩や耳の位置を直したり、肩の筋肉を揉んで柔らかくしても、膝やお尻の位置を直さないと、効果が出にくかったり、また症状が戻ってしまうといったことが考えられます。

鏡がある方は一度自分の姿勢を確認してみてください。

重力との関係性から考えることで身体の偏りもより明確になります

今回は、姿勢のチェックポイントについて簡単に解説してみました。

これだけ姿勢の記事を書いておきながら、実際の姿勢の確認方法をお伝えしていなかったといまさら反省しております(笑

今回紹介した内容が全てではなく、実際には姿勢の何を見たいのかによって、前から見た方がいい場合もあります。

より詳しく姿勢を知りたい方は、専門家に相談しましょう。

ですが自分で少しでも姿勢のことがわかるだけでも、セルフケアやトレーニングの効果が高まると思います。

ぜひ参考にしてみてください。

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