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読書編② 【アルケミスト 夢を旅した少年】パウロ・コエーリョ

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羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。 角川文庫

気になったまま自宅の本棚に並んでいた【アルケミスト】。 本棚に並んで早数年…ようやく手に取りました。

前兆に従う。 前兆っていうと凄く大袈裟でスピリチュアルな雰囲気が出ちゃうけど自分の生活の中でもそれに似たことは起きているんだろうなと思います。

散々悩んでた時に何故か急に決断出来ちゃう時とか、何となく あ、って瞬間が。

サンチャゴはずいぶんと遠回りして宝物にたどり着くけど、その道中もサンチャゴにとって宝物と思える経験と出会いがあって ぐるっと一つになるというのも、生きていく中で起きることだよね…と思ったりしました。

ファンタジーな部分と、こんな風に生きてみるのも良いんじゃない?って感じで寄り添うような印象の作品でした。

自分の人生の経験と離れているようで共感するような感覚があったり。

物事は場所や状況で変わるんじゃなく、自分自身で変わることも多い。 相手や環境は変えられない、だったら自分が変わっていくしかない。 もちろん、自分の無理のない範囲で。

何かを望む時、そうゆう時って確かにいろんな事がタイミング良く動いて行くように感じることもある。いや、動いていた。

遠回りで辛くても振り返ってみれば、大事なことや経験していて良かったことがあって、今の状況に繋がっている。


選択をするとき、どんな選択をしても、しなかった選択の方を後悔する時があると私は思っているので、選択する時も後悔するかもしれないけど今自分はこっちを選択したいんだ!って気持ちでいます。 そのせいで大変なことがあっても自分が選択したことだから、と思えば不思議とあまり後悔しなくなっていきました。

今までいろいろあっても、何かしら助け船が来て何とかなってきた事が多くて、きっと【セイラムの王様】だったんだな…って読みながら思ったりしました。


読み終わったあと、とても気持ちが穏やかになる素敵な作品でした。 

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