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また舞台が終わってしまった

こんばんは。

先週日曜日、裏方として心血を注いだ舞台「炎上する大奥」が千秋楽を迎えました。全12ステージ。熱い1週間でした。顔合わせ~稽古期間も入れると1か月弱。毎日毎日寝ても覚めても大奥のことを考えてました。もちろん一番考えていたのは主催の山本さんとキャストの皆さんだったと思いますが、たぶん違うベクトルのほうを向いて私も負けず劣らず考えてました。

私はちゃっかり強欲な人間なので、何か企画に参加するときには些細なことでも何か一つでも新たに得るものや発見がほしいと思っています。常に一定であることも大事ですが、新鮮さも失いたくない質です。
なので今回の舞台は、イチから照明プランを考えて仕込むところから参加させてもらいました。
4月の「うさぎのダイアリー」では、照明のオペレーション(操作)のみやらせてもらい、仕込みと灯りづくりは別のスタッフの方にお願いしました。しかし、操作を覚えることだけで手いっぱいだった私は、公演中の「もっとここをこうしたい」「ここにこの色がきたらもっと映えそう」といった演出からのリクエストに、技術的にも心の余裕的にも応えることができず非常に悔しい思いをしました。
「初めてにしては上出来」との言葉もいただきましたし、結果的に良い仕事をした自覚はありますが、作品をさらに高められるチャンスがそこにあったのに、その「初めてにしては」を理由に諦めざるを得なかった……そんな自分をめちゃくちゃ恥じました。

なので、次こそはどんなリクエストにも応えられる照明を作る!(ドンッ!!)の気持ちで、1か月舞台照明のことを勉強しました。劇場を借りて練習したり、プロの方から操作を教わったり、たくさん観劇に出かけたり、稽古を通じて得たイメージをプランに起こしてみたり。そんなこんなを経て迎えた「大奥」の仕込みの日。山本さんから「うさぎの時と大違いじゃん!」とめっちゃ褒めて貰えて、努力が報われた思いでした。
舞台上で「私を見ろ!」と強く訴えかけてくれた演者の皆さんの力も大きな原動力でした。今回の舞台は4チーム制で、同じ役でもでそれぞれの個性があり、「このチームのすずは照明の切り替えをテンポよくしよう」「このチームのおふくは照明落とすのをぎりぎりまで粘ろう」などチームごとに作戦と対策を練るのも楽しかった。その道のプロの方と比べるともちろんまだまだ恥ずかしいくらい未熟ですが、与えられた環境をフル活用し、いろんなご縁で作ることができた立派な灯りだと胸を張って言えます。これからも照明を始め裏方のことは継続して勉強していきたいです。

「大奥」漬けの毎日が終わり、まだ2日ですがすっかりロスです。また舞台が終わってしまった。表舞台に立つときにも得る喪失感はありますが、ちょっとだけ違う感じもします。キャストをやっていると、役のマインドが千秋楽後から日に日に薄れていくことにじわじわ寂しさを自覚しますが、スタッフをやっていると、責務を取り上げられたことにより一気に枯渇感に襲われます。陰で仕事をするということはそれだけ責任感を伴うことなのだと思います。

でも、寂しがっている暇はありません。次の舞台が待っています。次の舞台は念願のキャストとしての参加です。5か月ぶりの表舞台です。
しかも1年前に初めて立った大好きな朗読劇に、また帰ってくることができました。

「100年越しの初恋 vol.4」という舞台に立ちます。
世界で一番好きな朗読劇です。タイトルが示す通りとても美しくて、儚くて、人と繋がることの難しさと尊さを知る物語だと思っています。
3つの時代の異なる初恋の物語のうち、表題作の「100年越しの初恋」というお話で、主人公の金井圭一を演じます。男の子役です。相手役の素敵なアスカさんと一緒に、素敵な初恋をお届け出来たらなと思います。

ご予定合いましたらぜひ遊びに来てください。

チケット予約受付中!
 https://ticket.corich.jp/apply/323957/022/…

三上マナ出演回(チームQ)
8月1日(木) 20時
8月3日(土) 16時
8月5日(月) 13時
※公演時間83分

劇場:溝ノ口劇場


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