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英国「ゼルダの伝説」マスターソード所持で実刑③

また刀剣関連のニュースです。
今度は殺傷事件ではなく所持による逮捕なので、そこまで大きく取り上げられてはいなかったのですが、私の視点から解説したいと思います。


このnoteの要点

  • すぐに鞘から抜ける状態で警察官に近づいたから逮捕された

  • おもちゃの剣なのにいきなり実刑というのは理由がある

  • イギリスの警察が厳しすぎるわけではない

  • 容疑者は「ゼルダの伝説」のファンではない

これまでのnote

イギリスの警察が厳しすぎるわけではない

ニュースの記事を読むと誰もが「イギリスって厳しいね」って感じるはずです。私も最初はそう感じました。

私は自分の経験から、日本ほど刀剣類を厳しく規制する国はないと思っていましたから、今回の記事を読んで「イギリスは日本以上に規制が厳しくなった」と思ってしまいました。

でも詳しく調べたら、なんてことはないごく普通の当たり前のことが起きただけで、今回の事件を要約すると「男性がナイフのようなものを所持して(いつでも抜ける状態のまま)街を歩いていて逮捕された。男性には前科があっていつまた犯罪に走るかわからない危険性があったから執行猶予なしの実刑判決となった」ということでした。

これ、日本でも同じことになりますよね。

私の率直な感想

「セルダの伝説」とか「マスターソード」とか、見出しに出すほど重要な要素じゃないよね?

いや、記者さんの気持ちもわかります。読まれない記事に価値はありませんからね。事実は事実として書かなければならないというのもわかります。

でも、ニュースのコメントを読む限り、「ゼルダの伝説のファンやゲームをプレイする人はこういった危ないことをする」というような悪い印象を与えてしまっていることも考えないといけないと思います。

容疑者は「ゼルダの伝説」のファンではない

任天堂の名誉のために言います。
今回の事件の容疑者が「ゼルダの伝説」のファンである確固たる証拠はどこにもありません。また、「ゲーマーは犯罪を犯す確立が高い」というような理論に結びつける証拠もありません。

私は「ゼルダの伝説」のファンは、作品を愛する、健全で純粋なプレイヤーばかりだと信じています。

おわりに

銃や刀剣類の規制があるのは日本だけではないことがおわかりいただけたと思いますが、規制される原因はすべて「人」にあります。

こんな時代だからこそ、武術、武道、護身術だけでなく、演劇やコスプレなどに携わる人の正しい理解こそが必要とされるのではないでしょうか。


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