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東南アジアの中華

こんにちは🌞 Selamat Siang☀️

こちらは2度目の登場、マレーシアのマラヤ大学留学中のありえです🇲🇾

1度目の登場では、おおまかに私的マラヤ大学留学の魅力をお話ししました。
今回はその魅力の1つというか、私の学んでいる「中華」の話をしたいと思います。

日本で「中華」と言えば、中華系のご飯をイメージすると思います。
ここ、マレーシアでは、絶品中華が食べ放題です。なんてったって、国全体の人口の20%以上が中華系、先日訪れたペナンに限って言えば中華系が過半数を占めているんです。

マレーシアは東南アジアの中で、シンガポールに次いで中華系が多い国です。
まぁ、シンガポールは言わずと知れたマレーシアから中華系民族が独立して作った国なので、大元は同じかな。
だとしたら、他の国は?中華系のイメージがあまり無い気もします。
しかし、実際は東南アジアはどの国にも中華の血が混ざる民族が存在するのです。

東南アジアは、他民族多文化が共生する地域と言われますが、この地で勉強してみると、多くの葛藤があるように見えてくるのです。

中華系は常にマイノリティです。
マレーシアでは政治の中心はマレー系です。東南アジアの東大と呼ばれるマラヤ大学には、マレー系が入りやすいそうです。フィリピンやタイ、ベトナムやミャンマーでは、中華系の同化が早い時期に起こりました。インドネシアでは、過去に政治的な排除が行われたことが、ジャカルタの漢字の無い中華街に現れています。

歴史的に同化させられたり、中国語を禁止されたことによって、中華の血が混ざっていても中国語を失わざるを得なかった民族がたくさんあります。

このように、国によって中華系は様々な扱いを受けてきました。植民地になった歴史の中でも、宗主国の中華系に対する政策は様々でした。
そのような、中華系に関する歴史の違いが、今の東南アジア各国の経済や社会に現れているのではないか、私はそう考えています。

中華系はビジネスが強い

そういう話はよく聞きます。
遺伝子の問題ではない、私はそう信じています。
では、どうしてか。

コミュニティの力

マレーシアではマレー系が優遇されて来てもなお、中華系のコミュニティは維持され、中国語も文化も守られて来ました。お寺など宗教的な意味での心の拠り所を作ったり、葬式や結婚式など中華系文化や教育を同郷人に提供する歴史の長いコミュニティがたくさんあります。
言語や文化は、大国中国を相手とするビジネスにも大いに役立つものです。もちろん国内の他の中華系コミュニティと交流も出来るし、そこからビジネスも生まれます。
マレーシアでは、移民の数が多かったということに加え、中華系に対して融和的な政策が取られたことが、中華系コミュニティの維持に繋がっている。だから中華系同士でのビジネスがはかどる。
そして、それがマレーシアの発展の力になっている、と私は思います。

各国の発展状況の差の一因は、マイノリティ中華系に対する政策

授業からヒントを得ながら、私が考える発展途上の東南アジアはこんな感じです。

学生たちを見ていると、
マレー系はマレー系、中華系は中華系でグループが出来る傾向があるように感じます。
もちろん中華系同士では中国語を使っていることも多いです。
気が楽に過ごせるのが一番かなって思うから、多文化共生は色んな問題が付き物だけど、
こんな感じの良いとこ取りでもありだな〜とも思います。

中華系コミュニティが守られたマレーシアでは、今でこそ本場と同じような中華も美味しく頂けますが、
昔は同じ食材が手に入らなかったりしたため、マレーシア用に作り替えた中華ができました。
マレーシアやシンガポールの、肉骨茶やチキンライスはそうして生まれたそうです。

この投稿のヘッダーの写真はペナン島にあるKhoo Kongsi (https://www.khookongsi.com.my/)
という中華系コミュニティのお寺です。
ペナンはほとんどの建物の看板が中国語で書かれています。
ご飯も中華系の美味しいのがたくさんあります。
実は、肉骨茶、私まだ食べたことないんです。
食べたいです。食べます。
次の登場までに食べて、しっかり食レポします!

では、Jumpa Lagi🐒

#東南アジア #マレーシア #中国 #多文化共生