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卒業式の想い出

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

卒業シーズン。どこか寂しくもあり、どこか嬉しくもあるこの時期。温かさと共に自分を脱ぎ捨て、年齢を脱ぎ捨て、希望を着る季節………。

小学校6年生の卒業式。白いワイシャツを着て、上下黒色の制服を着用。首の前にあるホックを止めるのがとても嫌でした。

卒業式が始まると、ぴーんと緊張の糸が張ります。

「卒業生~起立!」

体育の先生だったか、隣のクラスの担任だったか、兎に角、男性教諭が大声をあげて何回も言うので、僕らはその都度、パイプ椅子から立ち上がり、見知らぬ来賓者の方々に強制的に一礼を強いられ、着席しても背筋をぴーんと伸ばして話しを聞かなければならないと言う、まさに拷問を強いられたのを覚えております。

これまた、校長先生の話が長いんですよネ!

自分の頃はどう育った、自分の卒業式はこうだった等、正直、どうでもいい話しばかりでした。校長先生の有難いお話は、ゆうに20分以上続いたと記憶しております。

さらに町長、PTA会長なども調子に乗って参加。校長先生以上に訳のわからない残念な話しを、全く興味のない僕たちに対し、熱心に上から目線で話しておられました。
これはいわゆる『自己満足』ってやつですよね。どちらが主役なのかを全く理解されておられない、残念な時代と大人たちでした。

すみません………自分はひねくれた子供だったのであります。


そんな中、在校生からの言葉は、いくらひねくれていた僕だって、『うるっ』ときました。本当です。

特に、1.2年生の『贈る言葉』が記憶に残っています。

当時、毎朝集団登校をしておりました。先頭と最後尾は6年生が担当。常に下級生を守るイメージで登校をしていました。

そのお礼を言うべく、卒業式に向けて何十回と練習されたのでしょう。
お腹から精一杯の声を出してこう言いました。


「おにーさん、おねーさん、ありがとうございましたあ」

この言葉がネ、僕の胸に刺さったのです。
純粋無垢な表情で真正面から言われたらね、それは僕だってうるっときますョ。

後はね、6年間の想い出として、120人の卒業生の中からおよそ30人が選ばれて、大声で想い出を叫ぶシーンがあって、僕もなぜか選ばれ、大声で言ったのを覚えています。

「枯れるほど声を出した、応援合戦!」

微妙でしょ? 
別に言わなくてもいいじゃん的なフレーズでした。

だけど、このひとことを言うだけで、僕がどれほど緊張したか。
単に名前を呼ばれて壇上にあがり、バーコード頭の校長先生から卒業証書を受け取った時の、数倍緊張したのを覚えています。

ラストはやはりアレですよね。

『仰げば尊し』を歌いました。

ってか、今風に言えば、『熱唱』しました。

本当に心の底、腹の底から声を出して歌ったのを覚えています。
目元がね、じわーっと熱くなって、バレないように右手で目元を拭ったのも覚えています。

なんだかんだ言っても、最後にこの仰げば尊しを歌えば、みな泣くのです。

教員、来賓の方々、在校生のみんな、そして親が一丸となって大きな拍手をしてくれている中、拍手の音圧に心を震わせながら、僕たち卒業生は退場して行きました。

感謝と嬉しさと恥ずかしさを胸に、熱い気持ちを持って、中学校へと進学して行く決意をした瞬間でもありました。


そんな卒業式の想い出でした。


卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!


本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。


久しぶりにアルバムを開いてみようと思います☆彡



【了】



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