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さまようインナーチャイルド

違う学区から進学した中学校
初めて出会った彼女たち
大人びた姿に言葉を失う
ブラをしているのが当たり前
ブラを買ってもらっているのが
当たり前の家庭だったのだ

毒母は我に関心がなかった
家事と職人カタギの父の世話
何よりも弟が可愛いかった母
私のことは頭になかった
色々相談したいこともあった
けれどそのうち期待しなくなった
私は1人で大人になった

私は何にでも過剰に期待してきた
仕事 友だち 恋愛
それはきっと
無償の愛に飢えてきたから
自分の中のインナーチャイルドを
自分自身で慈しむことができなかった
それを得たいと渇望する自分が
今もいるのだ

毒母は共感性が薄かった
それは子どもの頃から
ずっと感じてきたこと
最近知った脳の機能特性
神経発達障の親の中には
共感性が薄い人が存在すると
だとしたらそれは宿命だったのか?
私の不全感は生涯抱えてゆくしかないことなのか?

中学生になり制服を着る日常
放課後の図書館で見かけた時
友だちはおしゃれな私服だった
私は少ない私服を着回すことが
恥ずかしかった
家はそんなにお金がなかったのか?
それとも私に関心がなかったのか
私は図書館へ行かなくなった









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