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美しい人たち

自慢するかのように
何人美人と寝たか
腹の出たおじさんが言う
昔話はよほど美しいのだろう
今にない残像を今いる人に放つのに
果てしない距離を作り上げていることに気付かないようでボクはクスッとなる
美しさは造形ではないとは反対のヒトへの慰めなぐらいは知っている
ボクの美しさはボクは残念ながら知らないから
腹の出たおじさんの美しさもボクには分からないし
美人とたくさん寝たらかと言って人の心は美しくなるのだろうか
ボクは体を愛でることの美しさを甘美し
ボクは体を積み重ねる行為こそが愛だと
そんな綺麗事で目隠しをしておきながら
目の前にある美人の乳首を噛むんだ


作 私

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