まちがい
余分は出さない
そう吐き捨てられてから十年が経った。
私は元気です。
いくつもの罪を重ねてきた私
こんな私は本当に生きてていいのか
くらい暗い奥底の
くさいくさい泥の海の
ちいさいちいさい淀みと凹み
それは私を仲間にしてくれた
いっしょにワルツを踊った
いっしょに食事をした
いっしょに空を見上げたこともあった
嫌な予感
風が吹いた
さむい
つめたい
いたい
からだぢゅうを鳥肌が駆け巡った
なにかがおきた
私はだれになったのでしょう。
だれになれたのでしょう。
私はまだ、わからない。
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