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my rocking Tuesday

先月まで私にとって火曜日が苦痛でしかなかった話について。

2023年春夏、火曜日

毎週火曜日は予習を要する授業ばかりであった。

1週間の中で平日は授業とバイト、土日はバンド活動に追われる私が火曜日の予習に充てられるのは月曜日

月曜日の深夜まで厚さ10センチ、A4サイズの凶器的な辞書を引く

そして火曜日。

朝起きると体がとても朝日を鬱陶しく感じる

だいたい7時に起床し9時半まで別の予習をし、身支度を30分で済ませ10時過ぎに家を飛び出す

目まぐるしさ甚だしい。

イヤホンで音楽を流しながら15分の平坦な騒々しい街を颯爽と(半ば小走りで)歩く


ちなみにキャンパスのエレベーターは需要に供給が追いついていない

いつなんどきも階段で9階へあがるのだった。

はじめの5400秒

こうして慌ただしくはじまる火曜日のこの時間はもうすでに虚無を纏った表情であるだろうことはさておき

重たい教室の扉を開けるとすぐ目の前の席が私の居場所

お互いの顔が見えるこの少人数授業の中に心が通う友達は1人もおらず

はたまた分かり合いたいとも思えない

端的に言うと私は1人が好きだが孤独は嫌い。

がしかし無理して分かち合うよりは孤独の方が良い。

暗黙の了解の如く決まった席に着く

この時のこの部屋の雰囲気はまるで、
見知らぬ都会の地で非量産型ファッションを身に纏って1人イヤフォンをつけて歩いているような

長い長い、がしかし発言を課されるこの環境の中でひたすら12時が来るのを待つのであった。

ちなみに、この授業の内容は好きだったが

どうもこの授業にいる人間と私は分かり合える人種ではなかったらしい

そう言う時はわかり合おうとしなくていい。

ただ私は勉強しに大学に来てるだけ

大学生になると、高校の時のように「何cho1」と言う孤独を避けるためのくだらない友達ごっこをしなくてよくなるので気が楽だ。

おひるごはん

長い長い90分が終わり解放された後は半ばダッシュで一番最初に教室を飛び出す

もちろん両耳にはイヤホンで。

先程説明し忘れたが、私が常に耳にするのはきのこ帝国の渦になるというアルバムの曲だ

渦になる/きのこ帝国 DAIZAWA RECORDS.2012年5月9日発売


他のブログにも先述の通り、私はきのこ帝国をこよなく愛し、大学では自身がGt.Voを務めるコピーバンドをしているが

特にこの初期の、悩める若者らしさが詰まったこのアルバムの曲ばかりをコピーする。

というのはさておき

Girl Meets Number Girlという曲という曲を口ずさみながら、

次はきのこ帝国にこの退屈で変わり映えもない火曜日から私を連れ出して行って欲しいなんて

そんなことを考えながら1人お昼ご飯を食べるために人気の少ない大学の図書館へ走る。

駆け抜ける午後

90分のお昼休みという素晴らしい時間だけはあっという間に過ぎゆく

あと残すところ2つ残る授業は

正直先程に比べると人数規模も増えるので

より居心地がいい。

なぜなら私の経験上、人数が少なければ少ないほど孤独を嫌う大学生は固まりやすい

いずれにせよ、一緒にいたいと思わない人と一緒にいたくないのだから

私が1人で席に座ることには変わりない。

帰路

だいたい火曜日は授業が終わるとそのまま別キャンパスへバンド練習のために向かう。

ギターとエフェクターボード、凶器的に重たい辞書とパソコンを背負ってバスに20分揺られる

そして夜遅くまできのこ帝国をひたすら歌う

ふと最近思ったのだが、

私の友人はというと学科にはおらず、

学科外、他学部、サークル内にいる。

というわけで四六時中意図もせず同じ時間を過ごさざるを得ないのはその"非"友人なのだが、

大学の授業というものは自分が学びたいから集中するものであって

誰かと固まって友達ごっこをしながら受けるものではないと

と考えると、私が学科内に友達がいない理由が最近ようやくわかってきたのである

数年前までは教室内にトイレまで付いてきてくれるような人が何人いるかばかりを気にしていた若かりし自分とはまるで変わったなと

というわけで先月までの火曜日を自分の自立を記念してmy rocking Tuesdayと名付けよう。

#大学生活 #火曜日#女子大生#日記




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