見出し画像

みんなが晩酌している間、自分はお風呂に入っているのだ。

まだ育休を取得する前のこと、会社の同僚との飲み会での話。

平日の夜、何しているか。小さい子供さんがいる人だったので、子供を寝かしつけた後に飲むビールがうまいという話をしてた。一緒にいた人も酒豪だったので、毎日ワインを1瓶空けているとのこと。下戸の自分からしたらどちらの生活も想像がつかないような話だった。

振り返ってみると、晩酌というものをしたことがない。350ml缶一つ飲み干せない私にとっては、晩酌とは無縁の存在だったのだ。

先ほどの続き、私に話が振られ、お酒を飲まなくて平日何をやっているのか。

今一度振り返ってみると、夕ご飯を食べて、お風呂に入って、寝るだけの生活。これは、独り身の時から生活リズムは変わらない。

返答に困っていたが、ふと思って、お風呂に1時間入っていると答えた。一緒に飲んでいた人からはドン引きされた。どうやら、お風呂に1時間入るのは特殊な部類にあるらしい。

すこしぬるめの湯船に浸かって、YouTubeやらアニメやらを観ていると、あっという間に時間が過ぎている。すこし暑くなってくると、風呂の縁に腰掛けて少し休む。そうして1時間くらいお風呂で時間を過ごす。ヘタをするとずっと入っているので、意識的に気をつけている。

この会話で、ああ人が晩酌している間、自分はお風呂に入っているんだなと実感した。

それはきっと、どちらが良い悪いの話ではない。自分のやっていて楽しいことをやれているかどうかなんだと思う。自分にとっては、晩酌にそれほど魅力を感じないし、同僚にとっては長風呂は魅力的でないのだろう。ただそれだけのことだ。

でも、改めて毎日、お風呂に入れて幸せだなあと感じる。頑張って時間を作っているから入れているんだろうけど、そうやって自分が好きなことをしている時間をちゃんと守っていきたいなと思った。それがあるから、日々の生活を頑張れるんだろう。
人それぞれ好きなことは違うけれど、好きなことをする時間を作っているという観点では皆同じ仲間なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?