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やりたいこと 好きなことがわからないあなたへ(第19話〜第27話)
(第19話)
そんな時に出合った本が、本田健氏の著書である『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)だった。
ベストセラーになった本なので、読まれた方も多いと思うが、どの部分を読んでも発見の連続だった。
その中でも特に、当時の迷える私を助けてくれたのが、「得意なことではなく、好きなことを仕事に選ぶ」という考え方だった。
社会的には成功者に見える人たちが、突然自殺したりするのも、得意なことと好きなことを混同し、自分の魂がやりたいこととは違うことをやっているのが大きな要因だという。
さらに、「『自分が好きなこと』は、もっと静かで、落ち着いたものなのだよ。周りの人間が評価してくれなくても、それをやるだけで楽しくてしょうがない、時間を忘れてしまう、そんなことだ。賞賛がなくても、お金をもらえなくても、やっているだけで楽しくなってしまうこと、それが、『好きなこと』だよ」とも。
考えてみると、私はこれまで「好きなこと」よりも先に、将来性やするべきことを優先させていた。
自分が何をすれば「楽しい」のか?
自分の胸に手を当てて、聞こえてくる心の声を人生の羅針盤にする。自分の中にあるドキドキ感を基準にして、仕事を選んでもいいんだ・・・ そう思うと、心が少し軽くなった。
また、同じ時期にもうひとつ、私の人生に大きな影響を与える本に出合う。それが斎藤一人氏の著書である『ツイてる!』(角川oneテーマ21)だった。
他人のことを羨ましいと思うことはほとんどなかったが、坂本龍馬が20代で勝海舟と出会ったことだけは羨ましかった。私も人生の師匠と思える人物を発見したいと、ずっと思い続けてきた。
私は " ツイてる ” という言葉に何かを感じて、この本を手に取った。そして『ツイてる!』の中の、どの部分に衝撃を受けて、「この人こそが私の師匠だ!」と思ったのか?
それは・・・
「人に何かを教えるというときは、相手に素質があるかどうかが問題じゃない。相手にやる気があるかどうかということも、さほど関係ない。教える側に、相手ができるまで教える覚悟があるかどうかが、問題なんだ」
という考え方だ。
特に私が身震いしてしまったのが、「相手のやる気も関係ない」と言い切っている部分だ。
そして、10年前に京セラ創業者の稲盛和夫氏の著書にあった、人生を成功させる方程式「熱意×能力×考え方」に対して感じた、大きな違和感の答えが、斎藤一人氏の考え方の中にちりばめられていたのだ。
探し求めていたスーパースターに、ようやく出会えた。斎藤一人氏の考え方は、これから先の時代に最も重要になると感じた。
また斎藤一人氏は読書家としても知られているが、本を読む目的は単に情報を得ることではないとし、
「何のために本を読むかっていうと、多方面にわたっていろんな本を読んだりしながら頭を研ぎ澄ましていると、絶妙な直観のようなものが生まれてくる。そうすると、その直観で、これから世の中どうなるとか、こうなるとかっていうのがわかってくるんだよね」(総合法令出版『本調子』共著)といっている。
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