師走、積読、年末年始

 はて。どうしたことか、積読が増えている。宵越しの金は、書籍へ。そんな私なので、自然と仲間が増えていく。そんなわけで、この一週間で購入した書籍を紹介します。

『リアリティ+ バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦 上』 NHK出版
 デイヴィッド・J・チャ―マーズ 高橋則明・訳(2,640円)

『リアリティ+ バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦 下』 NHK出版
 デイヴィッド・J・チャーマーズ 高橋則明・訳(2,530円)

『哲学と宗教 全史』 ダイヤモンド社
 出口治明                  (2,640円)

『ヴェトナム 壮大な悲劇1945ー1975 上』 白水社
 マックス・ヘイスティングス 平賀秀明・訳  (5,940円)

『ヴェトナム 壮大な悲劇1945-1975 下』 白水社
 マックス・ヘイスティングス 平賀秀明・訳  (6,380円)

 計20,130円。ま、クリスマスプレゼントてことで大目に見ることにします。書籍に使う金の、罪悪感の無さは異常である。勉強や自己研鑽が目的であるから、至極当然とも言えるが、財布の紐は緩みっぱなしである。
 かような師走を過ごす私です。故に、年末年始は積読を消化するため、時間を投下する所存です。しかし、29日に新宿に行く予定なので、また、積読が増えてしまう可能性大ですが、それは自然の摂理なので、その時は許容するしかありません。運命には贖えません。
 今回、購入した中でも、『ヴェトナム 壮大な悲劇1945-1975』
上下巻は二冊で1万円を軽く超えるので、多少の勇気が必要でしたが、私が引き取らなければ売れないのでは? なら、私が買う。そんな使命感にかられ、我が家に迎い入れました。
 
 本書は、第一次インドシナ戦争前夜からサイゴン陥落までの30年を振り返り、開戦から終戦に至る歴史的背景と政治的思惑を事実に即して描写し、戦争の本質に迫った大作である。一つひとつの作戦や戦闘、その結果としての災禍が時間軸に沿って詳細に描かれており、時代の空気が変化していくさまが臨場感をもって伝わってくる。
 著者は25歳のときに初めて、BBCの特派員としてヴェトナム戦争取材に携わった。その後の人生に大きな影響を及ぼした戦争を俯瞰し、その細部を再現しようとしたのが本書である。当時、取材で訪れた土地を再訪し、三年間で米越仏の生存者100人以上にインタビューを行った。生々しい戦闘シーンに加え、兵士や市民の肉声を巧みに構成したことで、50年前のモノクロ写真でしかなかった出来事の断片が現場の人びとの内面とともに浮かび上がってくる。
 英国人という第三者的な立ち位置が、冷徹な筆致、ひいては本書の客観性に利していることは間違いない。戦史ものの体裁をとりながらオーラルヒストリーとしの側面も併せ持つ、稀有な戦史ノンフィクションである。

 だそうです。白水社さんのサイトから引用した内容説明ですね。すでに読み始めていますが、巻頭に写真も掲載され、二冊で1186ページでかなりの充実具合。楽しみ過ぎて笑顔が絶えません。
 ちなみに、本棚の並びとして、左側に『裏切られた自由 フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された後遺症』があります。
 価格は二冊で19,360円です。高額ですが、勃発前から戦後にかけて、アメリカ合衆国政府の内部にいた元大統領がつくったものなので内容は折り紙付き。
 なかなかエグイ並びで、満足している次第(絶対読め)です。そんなこんなで年末年始を迎えるわけですが、noteにおける努力の強度を上げていきます。具体的には、前日に書いた記事を振り返り、改善点や、良い点悪い点を分析していくこと。もう一つは、特に、ショートショートのネタを一日五つ考えます。ワンワードから、フリ・テン・オチまで完成した形まで、捻りだしていく。何故なら、毎回、頭を悩ませていると、ときにどうしようもなくなり、昨日のようなコトになってしまう。それでは、これからいくら書いてもまったく進歩がない。
 冷徹<クール>に行こう。そういうことです。
                       (おしまい)
 

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