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「フーテンのトラさん」(シリーズ化!?)

みぃ物語(みぃ出産編)で登場した『トラさん


そのモデルとなったトラさんは突然いとこの家に上がり込んできた。
そんなトラさんはいとこの家に来るまでどんな生活をしていたのだろうか?

そんなことを考えていると、またまた妄想が・・・。



ある日、リビングの椅子の上に見慣れない黄色いモフモフした物体を発見。

「なんだ?」

近づいてよく見てみると、丸まって寝ている猫ではないか。

知らない猫が我が家に入り込んで寝ている。

どこからやってきたのだろう?

ちょっと待てよ。
我が家にはすでに猫が一人、おまけに犬も一人いる。
あやつらはこの侵入者を侵入者と認めていないのか?

普通なら見知らぬ者を見たら大騒ぎしてもよさそうなのに・・・


犬の『小太郎

人が良いというか、いや、犬が良いと言った方がいいのか?
とにかく誰にでも愛想が良い。

小太郎
片方の耳が、耳血腫(じけっしゅ)という耳が腫れる病気になり、変形してしまった
決して柔道の寝技の稽古によるものではない

小太郎が我が家に来た時には、既に猫が三人いた。
だからなのか、猫を見てもなんとも思わないらしい。
というか、自分を猫だと思っているふしさえある。

というのも、何を隠そう小太郎の得意技は

「猫パンチ」

なのである!


その三人いたうちの一人は高齢で、小太郎が来てから間もなく眠るように旅立った。

もう一人は、自分が知っている猫には優しいが、よそ者(猫)に対してはめっぽうきつい猫だった。

去勢手術をした後でも外へ自由に出て行き、ほとんど家の周辺でゴロゴロ寝ている。
おそらく自分のテリトリーを守っているのだろう。

近所の人にも優しく、人気者だった。

ところが、いざ自分のテリトリーに見知らぬ猫が近づいてくると豹変する。
知らない猫は決してテリトリーに近付けないのだ。

まさしく百戦錬磨の強者だった。

・・・そう、「だった」のだ。

その子も三ヶ月前に老衰で天国へ旅立った。

その子がテリトリーを守っている時は、見知らぬ猫は我が家の周りにはいなかった。
いや、寄り付くことができなかったと言った方が正しいだろう。

残ったのは、そばに近づくだけでノドをゴロゴロ鳴らす人懐っこい

タマ

この子は、人だろうがネコだろうが、イヌだろうがお構いなしにフレンドリー。

膝の上でくつろぐ『タマ』
眠くなってきたので、目つきが少し・・・
ぱっちりおめめの時はもっとベッピンさんなんですよ

そんな犬と猫だから、一人くらい猫が入ってきても何とも思わなかったのかもしれない。

この家の住民もまた少し変である。

ずっと猫や犬がたくさんいた家庭だったので、一人くらい猫が増えても動じない。
というか、この侵入者も何の躊躇もなく受け入れたのである。

もともと外の子だったので、出ていくのなら出て行けばいいし、この家に居座るのだったら好きにしたらいい・・・的な。

こうしてこの猫、トラさんはいつの間にか我が家の住人となったのであった。

さて、このトラさん、我が家に来る前はどこで何をしていたのだろうか・・・

つづく・・・のか?

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