【読書】人間が大好きになる瀬尾まいこさんの世界観。
久しぶりに小説を一気読みした。
私は小説を読み出したら止まらないタチで、読み始めると他のことが全く手につかなくなる。
こういうところは本当に子どもの頃から何も変わってない。
次男坊が発熱してインフルエンザになり、隣に寝ていないと不安みたいなので一緒に横に寝ていた。少しずつ私も頭が痛くなってきたけれど、それを気にしないようにするために本を読むことにした。
ちょうど前日に本屋さんで買っていた、瀬尾まいこさんの『夜明けのすべて』。昨年の4月にこのアカウントでnoteを始めてからすぐに知り合ったnote友達のNorioさんからお薦めされていた本だった。Norioさんとは実際にお会いしたことはないけれど、好きな音楽や写真や考え方などがいつも不思議と合う。店頭でこの本を見た瞬間に買うことを決めた。
瀬尾まいこさんの本は元々大好きで、大学時代にたくさん読み漁った。中でも『卵の緒』は私の中で宝物のような物語で、今でも家の本棚に大切にしまってある。
(さあ、今度はどんな物語なのかな……)
ワクワクしながらページをめくっていくと、すぐに物語の世界に入っていった。
月経前症候群(PMS)で感情を抑えきれない美紗と、パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。友達でも恋人でもない二人が、自然と助け合うようになる物語。
一人ひとりはそれぞれでいると気持ちが塞ぎ込んでいる若者なんだけど、その二人が織りなす会話が何とも言えずおもしろい。
「あははっ」
つい大きな声が出て、慌てて自分で自分の口を押さえた。隣では次男が寝ているのだ。
「うふふふふ……」
笑いを堪えつつ、次のページへ進む。頭がガンガン痛くなってきた。でも、読み始めたら止まらない。気にせずページをどんどん進めていった。
後半に差し掛かると、
(うわ〜そうだ、この感覚。これなんだよなあ〜瀬尾まいこさ〜ん……)
と急にぐぐぐっと感情が込み上げる展開。
瀬尾さんの物語はいつも後半になると、胸いっぱいに温かいものが広がっていく。
最初は大して好きでもなく魅力的でもない登場人物が、どうして後半にはこんなにみんな愛おしい存在になるんだろう。
それが、主人公や准主人公だけじゃなく、ちょい役の人もみんなみんな大好きにさせる技を瀬尾さんは持っている。
(あ〜やっぱり人間っていいな。みんな大好きだ!!!)
読み終わるといつもこんな気持ちにさせてくれる瀬尾さんの世界観がやっぱり大好きだ。
また小説読みたいな。
皆さんのお薦めがあったらぜひ教えてください♡
追伸
長男も続いて今夜発熱。。。
皆さんもお気をつけて〜〜〜(涙)
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