『幸せを拒む病』笠原敏雄を読んで感想

幸せになりたい!と言い続けながら、そもそも何でこんなに思考回路が鬱屈してるんだ?私はとても、幸せになりたい人の思考じゃねえんだよな、自分から不幸を拾いに行ってる気すらするわと思っていたところ、本書を見つけたので、今の私に必要そうな本だな!!と思って手に取った。

ちょっと超常現象系のところは分からなかったが、いくつか覚えがないでもない部分がある。
特に、幸福否定の現象の一つとして挙げられていた『反省を避ける』の部分である。
私は記憶が吹っ飛んでる事がよくある。
私は他人の気持ちがわからない上に多動なので、他人に引かれたり迷惑をかけたりしている場面が人生に数多くある。
しかし、その周辺の記憶がないのだ。
こないだも、子供の頃、何が気に入らなかったのか発狂して叔父さんに後ろから噛みついたりしていたと言われた。
怖い過ぎ。モンスターでしょ。
似たようなことが結構あるが、私は大体覚えてない。
あまりにも悲しく嫌な記憶すぎて忘れたのかと思っていたのだが、完全に忘却している場合、今私が体得している『この場面では本心でそう思っていなくとも神妙な顔をしておく』とかの小技を何処から覚えてきたのかという話になる。
どうも記憶はないけど、覚えているような感じがするのだ。
こういうのは往々にして私が悪いので、反省すべきは絶対に私なのだが、これら全てを覚えていて反省していたら、それはそれは辛いだろうし、いよいよ悲しいし恥ずかしいし生きてられねえ気がする。
そういうのが分かっているために、私の意識にその記憶が浮上しないように、無意識が堰き止めている説はある。
なんか違うような気もするが、こういうことだろうか、と思いながら読み進めていた。

作者の研究室では心理療法として、『感情の演技』という方法を取るらしい。
嬉しいという感情を中心に、素直な感情をつくる、というものらしい。
2分間の感情の演技を、1日5回の2セット繰り返して下さいと書いてあったが、ムッズ!
ネガティブループは無限にできるくせに、嬉しいという感情をつくるってのはすんごく難しい。
空想的では無く、より現実的な状況を思い浮かべて嬉しいという感情をつくると良いみたいだが、難易度高い。
そこまで自己暗示出来るなら、こんなに鬱屈してないよ。
でも、やれるだけはやってみようと思う。
明日まで覚えてたら!

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