アイドル×写真

 現在のわたしは写真を撮る事が好きだし、アイドルも好きだ。それで最近ふと思ったのだが、アイドル趣味というものは、写真の撮影技術を向上させるのに役立つのではないだろうか。ホントに?

 というわけで、今回はその根拠っぽい事柄を挙げてみるのだが、ここで話題にする”アイドル”は、TVメディア等でおなじみのメジャーなグループではなく、メジャーを目指してライブハウスで頑張っているようなアイドルの事だと思っていただきたい。

 まず、アイドルの写真を撮ると言われてイメージするのはライブではないだろうか。ライブは主にライブハウスという、薄暗くてあまり広くなくて騒々しい場所で行われている。これは設定をカメラ任せにしているとブレブレだったりガッカリ画質になってしまったりする事を意味している。つまり、まずは自分が納得できる範囲内の画質で、しかもブレないように撮るためのカメラの設定や撮影方法を理解しなければならない。

 他にも、ライブハウスではサイリウムを振り回したり踊ったりジャンプしたりする客がいるのだが、彼らの動きを予測してフレームに入り込まないように避けたり、逆にドラマティックに配置できないかと模索したり、そういったアドリブ力が鍛えられるのではないだろうか。

 また、フォーメーションや振り付けを憶える事でシャッターチャンスがいつ訪れるかを把握できるのだが、これはスポーツ撮影でも役に立つだろう。競技内容を理解すれば、見せ場となるプレーを撮影できる確率は上がるはずだ。そのためにもライブには何度も通おう。あなたはいい写真を撮れるようになるし、アイドルは固定客を得られる。みんなハッピー。

 さらに、撮影会に参加しているアイドルもいる。これは1対1だったり1対多だったりと形式がいくつか存在しているが、ここでは主にポートレート撮影についての学びを得られるだろう。

 特に1対1形式では、ポージングやライティング、そしてモデルとのコミュニケーションといった重要な事柄について学べるはずだ。仮にあなたがわたしのようにコミュニケーション能力に難があったとしても、それまでにライブの特典会に通っていればきっと大丈夫、間は持つはずだ。そのために、ライブでは特典会にも顔を出しておこう。

 撮影会が1対多形式だったとしても問題ない。背景に他の参加者が写り込んでしまわないようにするための注意力を鍛えられるだろう。望遠レンズで背景になる範囲を限定したり、あるいは大口径レンズで背景が何か判別できないようにボカしたりといった対処をするためにも、まずは背景として何がフレームに入っているかに目を向ける必要がある。

 などと偉そうに語ってはみたものの、わたしがこれらの話に説得力を持たせられるような写真を撮れるというわけではない。ただちょっと思い付いてしまったから言ってみただけだったりする。

 しかしながら、写真とアイドルはきっと相性の良い趣味だと思うので、お高いカメラとレンズを持っているなら、一度ライブハウスに足を運んでみてはどうだろうか。すべてのライブが写真撮影を許可しているわけではないので、その辺を事前に調べておく必要があるけれども。

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