記憶をかき集めて料理する。

AbemaTVをふと開いたらいろんなアニメがやってて、初めて美味しんぼを観た。
なんだかお腹が空いてきて、そういえば今日はまだご飯を食べていなかったので調理をした。

大学時代に自分へのご褒美で作っていた、チキンのトマト煮こみ
材料を事前に買っておいた。

出来上がりの写真
まいたけもお肉も白いからあんまり分からないw

材料
・トマトピューレ缶 ひとつ
・鶏もも肉 1パック
・コンソメ粉末 おこのみで
・塩コショウ(なくてもいい) 少し
・まいたけ(なくてもいい) おこのみで
・水 少し
・サラダ油(なくてもいい) 少し
・にんにくがあれば入れるとなおよし

調理手順
・フライパンにサラダ油をほんの少し。お肉から油が出るからなくてもいい。

・鶏肉の皮がある方を下にしてよく焼き目をつける。

・お肉を裏返して軽く火を通す。

・また皮目を下にして水を少し入れる。肉が1/3浸かるくらい。トマト缶の水分が多いためたくさん入れない。

・そこそこ温まったらコンソメを入れる。他が塩っけと油しかないため、気持ち多めに入れるといい。

・塩コショウを少し。トマト缶に食塩が入ってるのであまり入れない。入れなくてもいい。

・トマト缶を入れる。トマトはフォークの背で潰す。

・食べやすい大きさにカットしたまいたけを入れる。

・中火にして沸騰したら火を止めて蓋をし蒸す。火が通ったら完成。

パセリとかブロッコリーとか緑色のものがあると彩りがいいよね。
残ったスープでリゾットを作ってもいいかも。
ご飯入れて煮込むだけだ。

火を止めてから1時間くらい蒸した後食べてみたら、まずトマト感が強かった。トマト缶だけに。
もう少し水を入れられるくらいの大きな鍋の方がよかったかも。
あと、長くコトコト煮込めたら酸味が飛んだかも。
でもごろっと入ってるトマト美味い。
蓋を開けるとまいたけがふわっと香る。
お肉は火が通っていて柔らかい。
煮込みってあまり失敗しないと思う。
結構調味料を入れたつもりだったけど、意外とあっさりした食べやすい味付けになった。

子どもの頃から「ご飯が作れるってかっこいいな」と思っていた。
小学生の頃、同級生には自分で朝食を用意してる子がいた。
聞いたところ食パンにマーガリンを塗ってトーストしたとか袋の焼きそばをフライパンで作ったとかそんな感じなんだけど、私にはかっこよく見えていた。

うちは母親が自分のルーティンを崩されるとパニックを起こしてしまう(想定外が苦手)ため、キッチンには極力入らないで、ひとりで料理しないで、冷蔵庫の中身は使わないでと言われていた(冷蔵庫の中身を食べる時は必ず母に確認する。納豆とか梅干しとかだと確認取らなくても怒られないw)。
あと良い母親で在りたい願望が強くて、絶対に手料理を母親が作らなきゃいけないと母はこだわっていた。
冷食は弁当に少し入ってるくらいで馴染みがなく、母が疲れたからとできたお弁当を買うと母は酷く落ち込む。
私が料理を手伝うと母は緊張してしまうよう(少しいいところを見せたいのもあるっぽくてちょっと可愛い)で普段しない失敗を頻発してしまい、多分ひとりで料理してる方が母は楽なんだろうなと私はなんとなく手伝わなくなった。
食器や箸をほんとのたまに出してたかなぁ。
どの食器を出す?って料理中の母に聞くと軽く母がパニックになる(あんまり同時進行が得意じゃない)のを感じていて手伝いづらかった。
手伝いなさいってよく母に言われたけど、完璧に母の機嫌や意向を汲み取らないと酷く怒られるので私には難しかった。

そんな感じで料理経験が乏しい私には料理をする同年代が遠い存在のような、自分より大人みたいなそんな感じがしていた。

大学生になって親元を離れ、日常的にご飯を作るようになった。
毎日食器を洗ってると手が荒れた。元々アトピーだからかなぁ。
でもなんだか凄く誇らしかった。
憧れていたことを自分がやっていて、かっこいいー!みたいな。
私手が荒れるほど食器洗ってるぜ!!みたいな。
もちろん毎日三食作るのはかなり苦しかったけど、そんな俺かっこいいー!みたいな大学生特有の万能感?イキリ?で心は満たされていた。

大学入学から10年経ってそういう感覚はなくなった。
料理は完全に"生活"になった。

あの頃のあぁいう気持ち、イタいんだけど当時は楽しかった。
もう新しい体験とか慣れないこととかが前より減ってきて、そういう意味でのワクワクはあまりしなくなった。

あの時は自分のことを子どもじゃないって思ってたけど、歳を重ねて初めて"あの頃子どもだったんだな"と認識した。
いつかまたワクワクする時期が来たり、今の私を"あの頃若かったな"って思う日が来るのかな。
きっと来るんだろうな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?