my助動詞は自分を表す―「~しないようにする」

最近思うのが、「自分を表すのに助動詞って有効なのではないか」。

この文章では、前に動詞をつけることができたら助動詞って見なすことにする。
だからここでは、「~できる」のような簡易なもの以外にも「~したいと思って努力する」みたいなものも助動詞。


例えば、わたしの旧友の一人が、一見おしとやかそうに見えるけど実は熱狂的なジャニオタさんで、でも人付き合いが深く狭くだからあんまりその本性を多くの人に見せない人なんだけど(笑)、

彼女を助動詞で表現すると「~することが大好きではあるがポーカーフェイスで隠し通す
ではないかと。


一方、わたしの大学時代のサークルの後輩は、好きな事はめっちゃ楽しんで取り組むし、ポケモン好きだから詳しいし、好きな人ができたらちゃんと告白するし、そのくせ嫌いな事は直前までやらないから単位は落とすしっていう、とっても分かりやすい子だったんだけど、

彼を助動詞で表現すると「~するのが好きだったら素直に楽しむし挑戦する、嫌いだったら素直にやらない
になる。


他にも色んな人がいる。
「~したくても、一旦周りの顔色伺う」
「~できる自分に優越感を感じる」
「~するのが正しいと思ったら最後まで貫く」 などなど。


ところで、わたしを表す助動詞は何だろう…と思った時に、これだろうと思ったのが

~しないようにする」。

わたしは基本的に、
自分が「こうしたい」と思うことをせず、一般的な「こうすべき」に囚われてる人。
あんまり乗り気じゃない生徒会に推薦されれば「まあ選んでくれる人がいるのなら、文句を言わないようにしよう」と引き受け、恋に落ちそうなら「いや感情に翻弄されるのめんどくさい、受験と部活で忙しいし好きにならないようにしよう」とブレーキをかけ、祖父母に「なんでも買ってあげるよ」と微笑まれても「ご迷惑おかけするし、『これ欲しい』とか考えないようにしよう」と引っ込み。
そしたらばあちゃんに「かわいくないなあ」と眉間にしわを寄せられた(笑)

そのおかげか、基本的に人にされて嫌だと思う事や、合わないと感じる人は、絶対他の人より少ない自信がある。だって、そんな感情を抱かないようにしてきたから。

モヤっとすることはたくさんあるよ。モヤっと程度で済むくらいの。
けどそれは怒るべきことなんだと思う。「なんであの子にそこまでされて怒らないの」って不思議な顔で言われたことがある。

だから生きやすくはあるんだけど、自分が本当に言いたいこと・やりたいことが見えなくなることもあって。

~することが大好きではあるがポーカーフェイスで隠し通す」旧友は、周りに隠し通す趣味があったとしても自分には絶対嘘なんてつかない。それが一番大事なことで、一番わたしができてないことだと思う。
~するのが好きだったら素直に楽しむし挑戦する」後輩くん、わたしはあなたがとても羨ましかった。純粋に物事を楽しむ人ってどうしてこんなに眩しいんだろうって。


わたしは日記を書くことが趣味なのだが、
それを知っている「~するのが好きだったら素直に楽しむし挑戦する」後輩くんに、「オブリガートさん、今度(当分先)会ったら日記交換しましょうよ」と言われている。「日記を1人しか読めないなんて、日記ちゃん泣いちゃいますよ」って(日記ってそういうもんだろ)。

~しないようにする」わたしが書いてる日記なんて、口には出さない「~したいけど、するべきじゃないよね」の繰り返しだから、多分彼はがっかりするだろうな。
挑戦したいのに「わたしが出しゃばるべきじゃないな」と引いてしまう「~しないようにする」が、いくつも並んでいる。
それでも、彼は日記を交換したいと望むのだろうか。