スラムで磨いた語学力

私には太い実家もなければ学歴もない上に育ちも悪い
そんな私が外の世界を知るきっかけになり今となっては武器でもある ” 語学力 ”

初めはある子と ” チング ” になったことがきっかけだった
そう、チングとは韓国語で ” 友達 ”
私の知らない言葉を使って家族と話している様子を見て
私も韓国語に興味を持つようになり、少しずつ教えてもらった。

「一回聞いただけで覚えれるの？！」
私の吸収があまりにも早いのかチングは驚いていた。

そこで初めて自分の才能に気づく。
どうやら私は ” 語学 ” というフィールドでは少しだけ才能があるっぽい

それから少し経ち、そのチングが外国で英語を取得すると言い出した。
「親戚が外国に住んでるからそこに一年ぐらい行くんだ」

そこから私は韓国のみでなく英語圏や留学に興味を持つようになる
私も外国に行ってみたいかも。

情報の集め方も知らない私はとりあえず
「ねえサリナ、私留学してみたいんだよね」と
海外経験が豊富な英語教師のサリナに色々聞いてみることに。
サリナは私の図々しいパーソナリティを受け入れてくれて、嫌な顔一つせず快く色々な相談を聞いてくれた。

サリナ、あの時は本当にありがとう。
今でも渡航前にもらった手紙は私の宝物の一つです

一つ夢ができた私は彼女のアドバイスやネットにある情報をもとに
下調べをしながら毎日アルバイトをしてなんとかお金を調達することができ、
なんと学校の夏休みの短期間ニュージーランドに行くことが決定！

奇跡の連続でトントン拍子に叶った ” 留学 ”
初めての飛行機に初めての外国
今でも忘れることのない感動の光景

ホームステイ先は広いお家だった。
というより私からしたら大豪邸
私もいつかこんな優雅な生活してみたいな〜

短期間だが留学を経験することができ、
自分の英語力の無さを知ると同時に
今まで知らなかった世界を知れて夢はより大きくなった。

韓国語もだけど英語も勉強しないとな。
今まで以上に努力して絶対どっちも習得してやる。

そんな思いで毎日を過ごす中、ふと思った。
私はなんでこんな狭い家で夢だけを見てるんだろう？

ここから ” 団地脱出計画 ” が始まる。