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歌手はマイクを持ち、野球選手はバットを振るしかない。

 おはようございます、当方128です。
 こういうの書いて良いのか分かりませんが、1月5日に突然、創作小説を投稿した経緯について説明させていただきます。

 2024年、元日から連日、日本で起きた一連の出来事を通し、私に出来ること、すべきことは何かを延々と考えていました。
 もちろんYahoo!基金と日本赤十字社にささやかながら寄付はさせていただきました。そういうことではない“自分に出来ること”です。

支援団体にも色々ありますが、寄付はYahoo!と赤十字が確実に全額届くそうです。

 もう20年以上前ですが、とある雑誌のコラムに「有事の際でも歌手はマイクを持ち、野球選手はバットを振るしかない」という旨の文章が書かれていたのを思い出しました。それが誰かの幸せに繋がるなら、エンタメを止めるべきではないという意味だと思います。

 私にそんなものはありません。誰かの為にやっていることなんて仕事くらいです。ましてや誰かの幸せに繋がることなんて無い。自分の事だけで精一杯だから。

 そこで、もはや趣味を通り越して生活の一部にすらなっているnoteを、何のために書いているのか考え直しました。

 2年前は「創作小説」と「それ以外」に分けて考えていました。まず小説ありきで、それを読んでもらうまで「それ以外」の記事を定期的に投稿して固定の読者様を繋ぎ止める。そんな思いで執筆していました。

 もう一度、その頃の気持ちに戻ろうと思ったのです。
 自分の作品で一人でも多くの人に純粋な心を取り戻して欲しいと願ったあの頃に。

 そこで、2024年の1本目は(正確には2本目ですが)、四の五の言わずにまず作品を投稿すると決めました。有事きっかけで決意することが正しいのかは分かりませんが、正直に書くとそうなります。文章表現は拙いし、ストーリーもツッコミどころ満載ですが、これはあくまで「原点回帰する」という決意表明の為の作品なので、あえて投稿しました。

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 次に作品そのものについて。『桜の舞う頃に・・・』というタイトルは、元々は2009年にgooブログに投稿した作品で、人生で初めて真面目に執筆した創作小説でした。その5年後に設定を一部変更した『桜の舞う頃に・・・2014』を投稿しています。

 いずれも思い出深い作品なのですが、心残りなのは「作中に死者が出てしまっている」ことです。

 現在の私は、創作小説で生き物の死を取り扱わないと決めています。それを決意したきっかけは『アナと雪の女王』(2014)です。
 公開当時はスルーし、2018年頃にようやく観たのですが、アナとエルサの両親の事故死が開始10分、『雪だるまつくろう』の間奏で手短に処理されているのです。特に船が嵐で遭難するシーンなんて一瞬です。人の死はそんな簡単に片付けられるものでは無いはずです。
 そもそも死なせずに物語を作る方法もあったと思いますし、せめて両親が亡くなるまでの短いシーンを丸ごとカットし、現代パートで「両親は船の事故で亡くなった」とアナかエルサに語らせるだけのほうがまだ良かったと思います。流石にあのダイジェスト感はちょっと……。

 これを観て、死は安易に取り扱うべきものではない、そもそも取り扱わないほうが良いという考えに至りました。

 西岡結衣を死なせない、生存ルートの『桜の舞う頃に・・・』を執筆したいという思いは5年以上前からありました。今回それを実現させたわけですが、結果的には桜要素を上手く扱えず、タイトルの意味がほぼ無い話になってしまいました。それでも「西岡結衣が今も生きている世界線」を完成させたことで、私の中ではモヤモヤが無くなり、ようやく処女作を供養できたという安堵の気持ちです。

 久しぶりに小説を書いて思ったのは、あくまでも大事なのは文章表現であり、ストーリーを考えるのはスタートラインに過ぎないということです。ストーリーさえ練れば良いわけでは無いのは今作が良い例になっていると思います。精進せねば……。

 これをスタートとして、2024年は創作小説も積極的に執筆していきます。昨年は3作品のみでしたが、流石にそれは大幅に上回りたい。何せこんな本を買ってしまったのです。中古でも決して安くない。もう後には戻れません。

 最後に、『桜の舞う頃に・・・(2009年版)』と『桜の舞う頃に・・・2014』の作品URLを一応載せておきます。メインブログ(goo)は諸事情により晒せないので、サブブログ(アメブロ)に転載したものになります。

♀桜の舞う頃に・・・(2009年版) | ある少女の物語♀ (ameblo.jp)

♀桜の舞う頃に・・・2014 | ある少女の物語♀ (ameblo.jp)

 うわあ、ありきたりー!

 純愛もののテンプレまんまです。これでも2009年版は「感動した」という意見を複数いただいているので、分からないものですね……。

 そんなこんなで、2024年もよろしくお願いいたします。


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