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自分のために、おしゃれしよう

小野「昨日職場に出勤した女子社員が、あのちゃんみたいな服を着ていたんだ」

芋子「職場って……あなた設定上は高校生ですよね? 私もですけど」

小野「まず聞いてくれよ。小売店である都合上、どうせ勤務前に制服に着替えるから、男女問わず通勤服が地味な社員・アルバイトが多い。例えば制服のボトムスは黒のチノパン(自前)だから、それをそのまま履いてくる人も居る。ましてや、うちは朝早いからね。身支度にあまり時間をかけていられない」

芋子「という風潮の中で、その女子社員の通勤服が少し派手に感じてドキっとしたのですね」

小野「白のフリースに白の膝上丈スカート、そして白いレースのハイソックス。もちろんスニーカーも白という白ずくめ。WEARで類似コーデをざっと探したけど、大体こんな感じかな」

芋子「……あのちゃんみたい?? まあ彼女はミニスカ+(ニー)ハイソックスのイメージがありますから、分からなくもないですが」

小野「件の女子社員は、アムラー、シノラーならぬ『あのラー』と言うべきなのかもしれない。あのラー、語呂が良いね。今年の流行語になるかもな」

芋子「流行りますかね? あのちゃんっぽいコーデ、街ではそんなに見かけませんけど」

小野「それは置いておいて、何が言いたいかというと、通勤服は自分の着たいものを着れば良いし、別に派手でも良いと思うんだ」

芋子「自分の着たいものを着るって、浮くことを気にしがちな昨今の風潮では難しいことですよね。ましてや職場だと着て行きづらい服だって多いと思います」

小野「でもそれで心が高揚することだってあるだろ。おしゃれは自分のためにすることも時には大切だよ。さあ、殻を破ろうよ! 友達も彼氏も見ていないんだから、仕事内の関係でしかない同僚しか居ないんだから」

芋子「小野先輩が見たいだけでしょ」

1.楠木ともり『よりみち』と「お気に入りのワンピース」

小野「ちょっと聴いてほしい曲があるんだ。とうとう虹ヶ咲の優木せつ菜役を降板してしまった声優・楠木ともりさんの『よりみち』だ」

芋子「良い曲ですね。相変わらずご自身で作詞・作曲されているのですね」

小野「そうなんだよ。楠木さんの作詞だからこそ気になることがる。Aメロの歌詞の一部を引用する」

特に誰にも会わない日
だからイイ服着てみたの

芋子「えっ、誰にも会わないのに“イイ服”を着るのですか? 普通逆じゃないですか?」

小野「その“イイ服”とは何かというと、MVの冒頭のモノローグにより『お気に入りのワンピース』だと判明している」

なんだかな
今日は散々だったなぁ
こんな冴えない夜だから
お気に入りのワンピースを着て
星と踊って、月と回るの

MV冒頭より

芋子「ああ、ちょっと分かった気がします。落ち込んでいるからこそ、イイ服で気分を上げようとしているのですね」

小野「おしゃれは自分のためにするって、そういうことだと思うんだ。ジャンプ+で連載中の『姫様“拷問”の時間です』でも最近そんな感じの話があったよね」

『姫様“拷問”の時間です』181話より

芋子「ところでトーチャーって何歳ですか?」

小野「知らん」

2.映画『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』感想

芋子「毎回目標にしている1500字に200字ほど足りないので、もう少しだけ続けたいのですが、何か話したいことはありますか?」

小野「数日前、誤操作でアマプラに加入しちゃったんだよ」

芋子「ああ、注文する途中で間違って押してしまったのですね。わかります(わからない)」

小野「1ヶ月後には自動で切れるようにしておいたけど、せっかくだから何か映画を観ようと思って、ドラえもん映画のお勧めを紹介している動画を思い出したんだ」

さっざぇ氏の動画より

芋子「必見の4作品(※今では『新恐竜』も加わり5作品だそうです)のほとんどが水田わさび版(通称“新ドラ”)とは意外ですね」

小野「この人のセンスはかなり高いと思うよ。実際『恐竜2006』も『ひみつ道具博物館ミュージアム』もめちゃめちゃ面白い」

芋子「そんな必見の中で唯一大山のぶ代版(旧ドラ)なのが『ワンニャン時空伝』(2004)なわけですか」

小野「2005年に声優交代する前の、旧声優陣としては最後のドラ映画で、実際そのつもりで制作したという集大成的な意味合いも持っている。気になったからアマプラで観てみたよ」

芋子「どうでした?」

小野「また泣きそうになってしまったよ。最新作(空の理想郷)といい、最近涙腺が緩くなっている気がする」

芋子「だからまだ高校生ですよね?」

小野「昨今の興収100億超えアニメ映画の要素を色々先取りしているんだよね。例えばシャミーがライブで歌うシーンは『ONE PIECE FILM RED』のウタを彷彿とさせるし、終盤の隕石が落ちるシーンなんて『君の名は。』まんまだ。それを約20年も前の2004年の時点でやったんだぜ?」

芋子「シャミーは島谷ひとみさんの『YUME日和』を熱唱しているそうですね。これがまた良い曲なんですよね」

小野「他にも前半のワンニャン世界の街を歩くシーンがジブリ映画っぽいワクワク感があって良かった。声優交代から18年、みんな水田さんの声にも慣れてきただろうけど、たまには大山さんのドラえもん声を聞いてノスタルジーに浸るのも悪くないと思うんだ」

芋子「もう完全にアラフォーのおっさんじゃないですか」

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