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祝『推しの子』アニメ化決定/Liella!新メンバーほっこり話【小話2本】

1.『【推しの子】』満を持してアニメ化

 連載初期から大人気でいつアニメ化してもおかしくなかった漫画『【推しの子】』だが、2年の時を経て満を持してのアニメ化決定である。

 実は文字では書き表せないほどに興奮している。混沌とした日本で久しぶりの嬉しいニュースなのでは無いだろうか。

 原作未読の方は『ジャンプ+』のアプリを入れれば全110話が初回無料なので、とにかく1話だけでも読んで欲しい。初見ならまず1話で確実に驚く。当然それだけでは終わらない。次の山は8~10話である。ここまで読んで「実はそっち系かよ」と、やっと物語の真の趣旨を理解することになる。

 連載漫画というのは初回が50ページ、60ページととんでもなく長いのが通例で、その中で作品世界の説明や主人公の目的など、物語の趣旨を明らかにするパターンが多いのだが、『【推しの子】』はそれを10話もかけてやったと言っても過言ではない。10話まで読んでもつまらなかったのなら理由付きで批判コメントを下さい、謝罪させていただきます。それくらい面白いのである。

 その後、第三章の『恋愛リアリティーショー編』、第四章の『ファーストステージ編』も安定して面白いのだが、個人的に一番好きなのは第五章『2.5次元舞台編』である。同じく大人気だったにも関わらず原作者の逮捕により打ち切られメディアミックス展開が叶わなかった『アクタージュ』を彷彿とさせる役者魂を拝むことが出来る。もし舞台編までアニメ化出来たらアクタージュの悲願達成と言っても良いのでは無いだろうか。

原作者逮捕で白紙になった『アクタージュ』舞台化の広告

2.Liella!新メンバー鈴原希実

『ラブライブ! スーパースター!!』Liella!の2期生(新メンバー)4名が6月8日の生配信で初お披露目となった。そのうちの一人、桜小路きな子役の鈴原希実(すずはら のぞみ)さんは、1期生の伊達さゆりさん、青山なぎささんが合格した一般公募オーディションに参加していたのだという。生配信中にその時のエピソードを話していた。

鈴原「(オーディション当時の)伊達さんを本当に覚えていて、お友達? 一緒にオーディションを受けた子が、なんか『あの子がさゆりちゃん』みたいに紹介してくれて、通り過ぎた時に、一人だけもうめちゃめちゃキラキラした笑顔だったんですね」

(一同「キャー」など悲鳴)

鈴原「なので『あの子が絶対受かるんだ』と思って、私は一体どうしたらいいんだろうと思って。だから伊達さんが決まった時に『あ、やっぱりあの子だ』と思って……」

伊達「やばい、ちょっと待って……感情がちょっと……嬉しいです! ちょっと! ……泣かねえ、泣かねえ、ぜってえ泣かねえ笑 ……びっくり! 私もその話、初めて聞いたんですけど、そこまで繋がっていたとは思っていなくて……」

鈴原「だから、なんかこうして今、伊達さんと、さゆちゃん、さゆと、一緒にこの場に立てて凄い嬉しいです」

伊達「私も嬉しい! 凄い! ありがとう!」

 このエピソードだけでも鳥肌ものなのだが、なんとこの直後、鈴原さんのオーディション当時の映像が残っていたので公開されたのである。もちろん全部観させていただいた。

 Liella!がメンバーを4人も追加すると知ってからずっと複雑な想いが続いていた。noteにも過去に2回ほど書かせてもらった。でもね、これを観てしまったら、もう許すしかないじゃん

 あの『ラブライブ!』という大型コンテンツの一般公募オーディションなのだから、相当な応募数があったと思われる。しかし合格したのは伊達さんと青山さんの2名だけ。その陰には星の数ほどの涙があり、そのうちの一人が鈴原さんだったわけである。結果としてこのような感動のエピソードが生み出されたのであれば、Liella!のメンバー追加は無駄ではなかったのかもしれない。当初は否定的な声も多かった『私を叶える物語』というスローガンも、今となっては素敵な意味を持っていると思う。


「止まない雨は無い、病まない心も無い」と誰かが言った。
 諦めなければ、いつかは夢が叶うかもしれませんよ。

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