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YOASOBI『アイドル』をカラオケで盛り上げる方法

芋子「あのウイルスも5類に引き下げられ、マスク着用義務も緩和されたので、そろそろ皆でカラオケに行きたいですね」

小野「まだ都内だけでも新規感染者数が1日4桁レベルで増えているみたいだけど、4~5人程度でちゃんと手指の消毒やソーシャルディスタンス、咳エチケット等を意識して貰えれば、開催しても良いと思うよ」

芋子「私はアニメ『【推しの子】』のOP、YOASOBIの『アイドル』をどうしても歌いたいです。PVはYouTubeで7800万回以上も再生されており、DAMのカラオケランキングでも2位にランクインするなど、聴くも歌うも大人気となっています」

小野「カラオケって意外と盛り上がらないことのほうが多いって知っているかい?」

芋子「行く前からネガティブあるある言わないで下さい」

小野「それでも歌いたいと言うのなら、『アイドル』をカラオケで盛り上げる方法をいくつか伝授しよう」

芋子「ソースは?」

小野「個人の見解です」

芋子「嫌な予感がしますが、とりあえずお願いします」

1.アイドル衣装を着て歌う

小野「ポイント1。まず、アイドルがライブで着る衣装を用意する」

芋子「そんなことだろうと思いましたよ!!」

小野「まず聞いてよ。これはただのアイドルソングじゃないんだよ。アイが歌うんだよ、あのB小町のアイが」

芋子「いや、実際歌っているのはikuraさんですけどね」

小野「“天性の輝きで一世を風靡した伝説のアイドル”“体現”してやっとスタートラインに立てるんだよ」

芋子「形から入るというわけですか」

小野「もしアイドルの衣装を持っていなければ、自前の私服からそれに近いものを選んでもOK。【ガーリー】または【フェミニン】で画像検索すれば少しは参考になるかも」

芋子「まあ、ガーリーコーデ程度であれば着るのも躊躇しませんけど。スカートはフリフリで、丈はロングではなくせめて膝丈が良さそうですね」

2.観客にピンクのペンライトを配る

小野「ポイント2。歌う前に、あらかじめ聴衆全員にピンクのペンライトを配っておく」

芋子「……あのー、歌い方とかをレクチャーして貰えませんか?」

小野「聴衆もライブの観客=アイドルのオタクっぽくすれば雰囲気出るだろ。これで部屋を真っ暗にすれば完璧だ。もしミラーボールも付いているなら遠慮なく使おう」

芋子「まさに『全部使ってでもアイみたいになってやる』というわけですか」

原作17話(=アニメ4話)より。これは演技の話だけど

小野「以前、ライブの物販などで購入していたブレードが家に数本あればそれを持っていけば良いよ。持っていない・足りない場合はピンク単色ならダイソーにも売っているから安く抑えられる」

芋子「え、しかも300円出せば8色に光るタイプ(写真の一番右)も買えるのですか!? 多色ブレードは2000円以上が相場なのに」

3.歌詞は丸暗記し、画面を見ないで歌う

小野「ポイント3。歌詞は事前に全て覚えておく」

芋子「なるほど。アイドルを体現するなら歌詞は覚えて当然というわけですか」

小野「それもだけど、画面に表示される歌詞を見ながら歌う行為には色々リスクが伴うんだよ。色が変わるスピードも時々誤差があるし、それに惑わされるとリズムも音程も狂いやすくなる。逆に画面を気にしなければ、歌うことだけに集中できるメリットもある。というかアイドルなら画面ではなく観客を見て歌おうよ」

芋子「それもそうですね。でも採点機能の音程バーは見ても良いですよね?」

小野「それはマジで見ないほうが良い

@user8478585375294

今日カラオケ行ったら音程バー初見殺し、ムズすぎてびっくりした【DAM】#おすすめ #推しの子 #運営さんお願いします #激ムズ#カラオケ#拡散希望#YOASOBI#アイドル

♬ アイドル - YOASOBI

4.歌い出しは語尾を強めに

小野「ポイント4。いよいよ歌い出しのラップの説明に入るよ」

芋子「やっと歌い方の話ですか」

小野「冒頭のラップは絶対に語尾を強めよう」

芋子「ああ、それは本家がまさにそうですからね」

小野「歌詞を引用して、強める部分を太字にしてみたのでご参照あれ」

無敵の笑顔で荒らすメディ
知りたいその秘密ミステリ
抜けてるとこさえ彼女のエリ
完璧で嘘つきな君
天才的なアイドル様

芋子「各所の語尾をしっかり強調した上で、最後の『天才的なアイドル様』を正しい音程で強めに歌って上手く掴みたいですね」

5.ikuraの振りをコピる

小野「ポイント5。1番Aメロ~Bメロはikuraさんの振りをそのままコピーしながら歌えば良いんじゃないかな」

芋子「ああ、4月24日のTikTok LIVEの時のやつですね。ダンスと言うほどでもありませんが、『そう淡々と だけど燦々と』『あれもないないない これもないないない』等の部分はしっかり振付が……ん? あれ?」

小野「どうした芋子?」

芋子「本家のikuraさんが、アイドル衣装とは言い難いのですが」

小野「本家様に突っ込むなよ!! ライブ中は衣装チェンジが一切無かったんだから仕方ないの!! ただテレビ初披露の時は期待していますよ、アイドル衣装

芋子「なんか小声が聞こえてきましたけど。ちなみに今のところ『アイドル』をテレビで歌唱する予定はありません。『CDTV』や『Mステ』の今後の情報を待ちましょう」

6.Bメロで観客に合いの手を入れてもらう

小野「ポイント6。当然と言えば当然だけど、Bメロで観客が『おい! おい!』(または『はい! はい!』)と合いの手を入れてくれないと成立しない」

芋子「それは音源の時点で入っているから最早決定事項ですね。そのためのペンライトですからね」

小野「ちなみに音源の合いの手を入れたのはREAL AKIBA BOYSの皆さんらしい。彼らの動画をもとに合いの手のタイミングを歌詞に書き足してみる」

「誰かを好き(おい!)になること(おい!)なんて私分か(おい!)らなくてさ」(おい!)
嘘か(おい!)本当(おい!)か知り(おい!)得ない(おい!)
そんな(おい!)言葉(おい!)にま(おい!)た一人(おい!)堕ちる
また好きにさせる

芋子「ただここは、私から何も言わなくても勝手に合いの手を入れてくれますよね? ペンライトも渡しているわけですし」

小野「それは考えが甘いんじゃないの? 皆が皆、陽キャだと思うなよ

芋子「じゃあ、万が一合いの手が出なかった場合は?」

小野「こっちから煽るんだよ。歌いながら手振りで合いの手を誘発したり、『もっと声出して~!』とか言ってさ」

芋子「なるほど。アニサマなどで微妙な歌手が良くやる対処法ですね

7.サビはTikTokのダンスをしながら歌う

小野「ポイント7。最初の関門。サビだけはikuraさんではなくTikTokのダンスのほうを真似しよう」

芋子「いやムズすぎでしょ! しかも歌いながらだし、そもそもマイク持ちながらですよ?」

小野「片手はマイク固定で良いよ。本家(アイ)は右手持ちだから、左手だけTikTokのダンスをコピーしよう」

芋子「それだと最後の両手でハートを作るポーズが出来ませんけど」

小野「そこだけマイクを口元から離すしか無いかな。それか、片手でハートを作るやつあるよね?」

芋子「人差し指と中指を交差するアレですか?」

小野「そうそう。スケールは小さくなるけど、それで妥協するか」

芋子「どのみち練習がハードになりそうですね。アイドルを体現するなら当然のことですけど」

8.2番は協力者に歌ってもらう

小野「ポイント8。雰囲気がガラリと変化する2番をどうするかなんだけど」

芋子「ここの歌詞は原作者・赤坂アカさんの小説『45510』をもとに作られていますからね。B小町の元メンバー視点から見た“アイ”をラップにした暗めの歌詞となっています」

はいはいあの子は特別です
我々はハナからおまけです
お星様の引き立て役Bです
全てがあの子のお陰なわけない
洒落臭い
妬み嫉妬なんてないわけがない
これはネタじゃない
からこそ許せない
完璧じゃない君じゃ許せない
自分を許せない
誰よりも強い君以外は認めない

小野「結論から言うと、カラオケのメンバーに協力者を仕込ませておいて、その人が突然立って2番を歌い出す“サプライズ形式”が一番盛り上がりやすいかなと思う」

芋子「そこまでするんですか!?」

小野「“アイに嫉妬するB小町の元メンバー”を体現するのだから、やはりここだけ別人にしたほうが良くない?」

芋子「まあ、それもそうですけど……」

小野「もちろん協力者も歌い方に気を付けてもらう。特に太字にした部分は超暗い感じで。強弱の付け方は声優・紡木吏佐さんのカバー動画の方が参考になるかもしれない」

芋子「確かに。キーは違いますけど、太字の部分で明確にテンションを落としていますね」

小野「で、ラスト3行の『完璧じゃない~』の部分で少しずつテンションを戻していき、最後の『誰よりも強い君以外は認めない』はMAXで声を出そう。これも紡木さんの動画を参考に」

芋子「協力者の負担も大きいですね……」

9.3サビ(下に転調)とラスサビ(上に転調)の違いをハッキリと

小野「2サビからは再び自分が歌うよ。同じようにTikTokダンスでね。協力者の出番は終わったけど、可能なら協力者と2人でサビを踊るのも良いかもね」

芋子「そこまで出来れば確実に盛り上がりそうですね」

小野「2サビ後の少しゆっくりになるラップは……まあ雰囲気でやってくれ(急に投げやり)。その後の3サビ~ラスサビに移ろう」

芋子「『夜に駆ける』などでお馴染みの、下に転調してから上に転調して盛り上げる、YOASOBIのお家芸ですね」

小野「前述のTikTok LIVEを見れば分かるけど、ikuraさんは3サビを悲しそうな表情で歌っているからその通りやってみよう」

芋子「まあ歌詞が歌詞ですからね」

小野「で、いよいよラスサビだ。ここで盛り上がるかどうかで全てが決まる。やはり歌に集中すべきだろうから、ラストだけはTikTokのダンスを廃止して、ikuraさんの身振りの方を真似すれば良いかな。とにかく力強く歌うこと。煽って合いの手を誘発するのも忘れずに」

芋子「3サビの“静”からラスサビの“動”へ。しっかり区別化するわけですね」

小野「ここのメリハリはちゃんと意識してね。下げれば下げるほど、上げた時の盛り上がりは半端ないはずだから」

芋子「あとはラストフレーズの『愛してる』ですね」

10.最後の「愛してる」は自分なりの表現を

小野「『愛してる』は原作でも泣ける重要なシーンだから、あの時のアイをイメージして、120%アイになりきって、アクアとルビーに伝えるつもりで歌ってね」

芋子「具体的には?」

小野「あえて教えないほうが良いんじゃない? こればかりは間違っても良いから自分で考えたものを表現することに意義があると思う。どうしても分からなければikuraさんを真似しても良いけど。顔の角度とかウインクとか参考になりそう」

芋子「教えているじゃないですか」

小野「その後のアウトロも気を抜かず、観客に『おい! おい!』って言わせてね」

11.おわりに

芋子「小野先輩ありがとうございます。これでカラオケ当日は大盛り上がり間違いなしですね」

小野「ところで芋子、ラスサビでかなり高音になるけど、出せるの?」

芋子「………あ゛」

小野「一番肝心なラスサビで脱落者多そう!」

芋子「ボイトレ頑張ります……」

小野「じゃあカラオケは3ヶ月後くらいに延期で」


(5/13追記:まなまるさんの歌い方もかなり参考になりそうです)

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