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【温泉むすめ・B子プロジェクト】フェミニストの暴走を止める鍵は「サイレントマジョリティ」

 温泉むすめ炎上騒動も冷めやらぬ中、またフェミニストが一つのコンテンツを燃やした。「SDGs」の一環として規格外のタオルを再利用する『B子プロジェクト』の広告である。まだご存じない方はTwitterで「#B子でいいじゃん」で検索するか、下記Yahoo!ニュース記事を読んでいただきたい。

 で、そのニュース記事なのだが、コメント欄の企画に対する批判意見の多さに驚かされる。ヤフコメにはフェミニストしか居ないのかと思わされるほどであるが、当然そんなことは無い。私は批判意見の9割は「フェミニストの意見に賛同しているだけの一般人」だと推測する。

 ここからは、あくまで引用元がフィクションの漫画なので、都市伝説程度に読んで欲しい。以下の漫画の内容が本当だとすれば、『温泉むすめ』にしても『B子』にしても、叩いているのはほんの一部であり、多くの国民はコンテンツの存在すら知らずに何も言及しない「サイレントマジョリティ」だと言える。この「サイマジョ民」の中に、仁藤氏を始めとする「フェミニストの主張」に共感する人が多ければ、ようやく「炎上」が成立するというわけである(信じるか信じないかは貴方次第)。

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(赤坂アカ×横槍メンゴ『推しの子』27話より)

 そんな数多の「サイマジョ民」に告ぐ。フェミニストも「巧妙なやり口」で仕掛けているので安易に騙されないでいただきたい。以下、具体的なやり口を述べる。

フェミの作戦1:SNSで賛同者を募る

 フェミニストはただ自分の意見を言うのみでは収まらず、コンテンツを本気で排除しようと動いている。もし意見を言いたいだけなら企業に直接電話なりメールすれば良いだけである。しかし自分一人が言うだけでは企業が動いてくれないと理解しているからこそ、SNSでサイマジョ民を共感させ、賛同者を増やすことで「炎上」の段階にまで到達させているのだ。炎上すれば企業も動かざるを得ない。現に『B子プロジェクト』も新宿マルイ本館で開催予定だったイベントが中止に追い込まれている。

 私がアンチフェミの立場にいる最大の理由はこの卑怯な手法というか「個人の意見だけでコンテンツの排除にまで持っていこうとする悪役的思考」にある。

フェミの作戦2:企画者が女性でも容赦しない

『B子プロジェクト』の企画発案者は女性である。フェミニストは仁藤氏の『私たちは「買われた」展』を始め、女性の人権を守る為に動いているのではなかったのか。消費者の女性を守ろうとして生産者の女性を傷つける。そして『温泉むすめ』も少なからずいる女性ファンや、温泉旅館に従事する数多の女性従業員の心を抉っているのだ。この矛盾の整合性を取る者は未だ現れていない。

フェミの作戦3:経済効果には一切触れない

 フェミニストは経済効果を完全に無視してコンテンツを叩いている。広告が当たり障りのない表現では消費者はなかなか買ってくれないから、どこの企業も多少攻めた表現を使ってでも必死に売ろうとしているのだ。『B子プロジェクト』もタオルが少しでも売れるようにキャッチーなコピーを考えた結果が「#B子でいいじゃん」だったはずなのだ。そんな広告の表現を変えたり排除することで訴求性が低下、経済効果も下がったとしても当然フェミニストは何の責任も取らない。

フェミの作戦4:「三方良し論」を未だに信仰している

「三方良し」とは江戸から明治にかけて活躍した近江商人が唱えた心得で、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」のことである。2005年放送の『FNS25時間テレビ』グランドフィナーレで笑福亭鶴瓶が演説したことでも知られている。

僕は商売というのはね、落語の世界で書いてあるんですけれど、客よし、店よし、そして、世間よしなんです。
お客さんも喜び、そして、お店も、それでうるおい、そして、世間もそれを認めるということが、すごく大事なんですよ。

 テレビ業界はあくまで「客=スポンサー」「世間=視聴者」なので少し違う話になるのだが、この三方良し論が昨今のコンプライアンスによりバラエティー番組をつまらなくしている元凶だと言えよう。

 そしてこの、テレビをつまらなくした「三方良し論」をフェミニストは他のコンテンツにも当てはめていることが問題なのである。彼女らは『温泉むすめ』のアプリゲームをダウンロードするわけではないし、『B子プロジェクト』のアップサイクルタオルを買うつもりも無いだろうから「店・客・世間」の中では「世間」にあたるのだが、「私たち世間が認めないからその商売の宣伝方法や表現を変えろ」と言っているのだ。サイマジョ民で水増しした「小さい世間」に過ぎないのだが。

 厳しい意見になるが、私は令和3年の今「三方良し論」は古い考えだと思っている。「店良し、客良し」までは良いが、「世間良し」にまで到達させるのは残念ながら至難の業である。

 趣味趣向の多様化により「ニッチ市場」はどんどん増えていき、それらは世間の多くに認められていない。それでも需要と供給は小さいながらもしっかり発生している。例えば「官能小説」の理解に苦しむ人は多いだろうが、それを好んで読む層は確実に存在する、そんな感じである。『バクマン。』の画像をもう一度貼っておく。

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(大場つぐみ×小畑健『バクマン。』12話より)


 数多のサイマジョ民がフェミニストに賛同するか反対するかは本人次第だが、くれぐれも以上のやり口に騙されぬよう、問題の本質を見抜いた上で意見していただきたい。貴重なコンテンツを生かすも殺すも貴方次第である。

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