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寝坊対策に2万円以上費やした結果、無料のアプリが最も効果的だった話

 私は寝坊による遅刻を2~3ヶ月に1回ペースでしてしまっている。30代にもなって大問題である。

 一回寝坊する毎に金を惜しまず対策グッズを購入しており、気が付けば2万円以上も費やしてきた。現在、使用している目覚まし時計だけで4機も存在する。

 6月から出勤時刻が更に30分早くなり、毎朝、始発か2本目の電車に乗らないといけなくなった。どんなに遅くとも5時10分までに家を出る必要がある(『おかずだけ弁当』がなかなか作れないのもそれが原因の一つとなっている)。

 そうなってしまった今、何としても起きる為にあらゆる手段で総力戦を仕掛けている状態である。今回は、私が実践している寝坊対策7選をここに紹介する。
 ただし、私なりの方法なので、おそらくほとんどの人には役に立たない

1.スマホのアラームは最低5回以上。アラーム音も工夫を

ぶっちゃけスマホのアラームにはあまり期待していないので、時間設定は適当です。

 目標起床時刻は4時45分、遅くとも5時5分頃までには起きないと電車に間に合わない。4時~5時にかけて5回以上アラームをセットする。当然その全てにおいてスヌーズ機能をONにする。しかしiPhoneはスヌーズ間隔が9分で固定されており、変更できないのが微妙なところ。

 バイブもONにするのはもちろんだが、アラーム音そのものの選曲も工夫せねばならない。現在は以下の3曲を各設定時間に振り分けている(何か変なのがあるけど気にしないで下さい)。

◎『オープニング』(電話の着信音)
◎『ラジオ体操第一』(iTunesで購入)
◎アノ音.com  後輩女子ボイス『目覚まし』(iTunesで購入)

 1曲目は電話がかかってきたと誤認して慌てて目を覚ます、2曲目は起き上がって言われるがまま身体を動かす……など効果てきめんのように思えるが、実はこれ、慣れてしまえば音を止めるだけで起き上がれなくなる(私の場合ですよ!)。

 加えて、昔使用していたAndroidスマホでもアラームを3回セットする。まだ1つ目の紹介なのに、この時点で計8回(+スヌーズ)も鳴ることになる。

2.目覚まし時計は絶対にベル音。デジタルだと尚良し

どちらも大音量のベル音。右のデジタル時計は電波機能付き、2回設定できるなどメリットが多い。

 良く寝坊する人がスマホのアラームだけで安心するわけが無い。うっかり充電し忘れるだけでTHE ENDだからである。
 そこで保険として目覚まし時計の出番なわけだが、家電量販店の時計売場やAmazonで検索して見ると種類の豊富さに圧倒され、どれにすれば良いか迷うだろう。しかし冷静に分析すれば全ての時計は以下の4パターンに大別され、中でも4つ目がベストだと気付くはずである。

◎アナログ時計×電子音
◎デジタル時計×電子音
◎アナログ時計×ベル音
◎デジタル時計×ベル音

 まず、アナログ時計は一部を除き電波機能も無いし、午前と午後の識別も不可能なので、ONにしたままだと家に居ない午後も鳴り響いて近所迷惑になってしまう。この時点でアナログ<デジタルになり、音量で言うと電子音<ベル音なので、4つ目の「デジタル時計×ベル音」タイプが最も効果的なのである。中でもRAIDENのベル音は全体的に大音量でオススメである(スマホの電子音がいかに微々たるものかが分かる)。↓の商品はアラームを2回までセットできるし、電波機能にスヌーズ機能まで付いた完全体である。
【6/20訂正:アラームは1回しか設定できませんでした】

3.振動や光を重視した目覚まし時計も用意する

 まさか目覚まし時計1~2機で安心するわけが無いでしょう(※普通は安心します)。音だけではなく五感の全てを刺激させて無理矢理でも目を覚ます為に、まずは振動を重視した時計を購入。

 これ、本体から電子音が鳴り響くだけでなく、写真右の丸いやつがかなり強烈に振動する。これを枕の下に置いておくと尚良し。しかもアラームは2回までセットできる。ただし、電波機能が無いのと、説明書の日本語が解読不能なレベルでおかしい為、初期設定に苦労するのであまりオススメできません。

 次に、太陽の光と小鳥の鳴き声を再現してしまうのがこちら。

 写真では見えづらいが本体下部にデジタル時計が表示されている。設定した時間になると窓から差し込む太陽光のように光る。音は複数パターンから選べるが、小鳥の鳴き声がオススメ。こちらもアラームは2回までセット可能。一応、ラジオも聴ける。

4.テレビのタイマーをセットする

 ここまでで既にスマホのアラーム2台に目覚まし時計4機と万全の対策に思えるが、今度はテレビの登場である。5時前後に始まる番組の視聴予約をし、テレビの電源を切る。その番組が始まる時間に自動的に電源が点く。

 これにはちゃんとした理由があり、「夢から現実に引き戻す」ためである。私は以前「夢の中で夢だと気付かない問題」について記事を書いていた。

 この問題はかなり手ごわい。夢の世界を現実だと思い込んでいるのだから、自分は既に起きていると思っている。この状態だとスマホのアラームも目覚まし時計さえも効果が無い時がある。

 ただ、現実と誤認している夢の世界を、更なる現実で上書きすれば目を覚ませるかもしれない。そこでテレビのニュース番組である。超現実的なニュースを読み上げるキャスターの声を聞いて、何とかして現実世界に戻ってくるしかない。

5.YouTubeの生配信(アーカイブ)を再生しっぱなしにする

 ニュースとまでいかなくても、ただ人間がしゃべっている声を聞くだけでも夢から現実世界に戻ってきやすくなる。そこでYouTubeの出番である。PCでYouTubeを開き、誰かがノンストップでしゃべり続けている長尺の動画を再生しっぱなしにしておく。誰でも良いのだが私が聴いているのは声優・法元明菜さんの生ラジオ番組(アーカイブ)である。

 1本だけだと2時間強で終わってしまうので、必ず「自動再生」をオンにし、チャンネル登録もして事前に彼女の動画を何本も観ておくことで、次に再生される関連動画も彼女の過去のラジオ番組になる。3本(計6時間以上)くらい自動で続けて流れるようになればOK。無音よりは声が聞こえている方が幾分かは目を覚ましやすい。もちろん深夜も再生しっぱなしなので音量に注意。

6.ゲーミングチェアで寝る

画像はイメージです。私が使用しているのはもっと安いやつです。

 さあ、いよいよ誰にもオススメ出来ない方法である。ベッドや布団で横になると眠りが深くなり起きられなくなる人も、椅子で寝れば大丈夫なのではないか。最近のゲーミングチェアは性能が良く寝るのにも最適である。例えば夜行バスで普通に眠れる人なら問題ない。だがオススメは出来ない。

7.無料アプリ『vamos!』が神すぎる

 いよいよ最後の寝坊対策アイテムだが、スマホアプリの『vamos!(バモス)』である。ここまで散々お金をかけておいて、結局無料のアプリが一番効果的だったというオチである。iPhone限定アプリなのが勿体ないほどの有能なのである。

 その理由に、絶対に起きられるアラームの停止方法にある。

 このように停止方法は4つから選べるのだが、オススメは一番下の「計算」である。例えば2桁の足し算を5回に設定すると、指定した時刻にアラームが鳴り、ボタンを押すと今度は計算問題が現れる。その答えを入力して「決定」を押すのを5回繰り返してようやくアラーム音が止まるのである。もちろん計算を間違えると回数にカウントされず、鳴り止まない大音量のアラームに焦りを覚える。簡単な足し算でも脳をフル回転しないといけないので強制的に目を覚ませるのである。

 しかもこのアプリ、これだけでは終わらない。二度寝防止機能をONにすると、足し算を5問解けば一旦は鳴り止むのだが、今度は3分間スマホを動かし続けないと再度アラーム音と計算問題が始まってしまう。ここまでされて起きない人は居るのかというレベルである。神アプリすぎる。

 ただし2つほど注意点が。iPhone内臓の時計アプリと違い、このアプリは常に起動しておかなければならない(起動したまま他のアプリを普通に使用することは可能である)。うっかりバックグラウンドから削除してしまうと一切の機能が働かなくなる。もっとも、消してしまうと忠告の通知が来るので大丈夫だとは思うが。

 もう一つの注意点は、無料版だと繰り返し機能が使えないので、毎日アラームをONにする作業が必要となる。これを忘れると終局の扉が開かれるので、私はなんともう一台、白ロムのiPhone端末にも同アプリを入れ、2台体制で臨んでいるのである。これならどちらかをセットし忘れたり充電し忘れても安心である。

左がiPhone7の白ロム、右が普段使用しているiPhone11。

 ちなみにこのアプリ、神過ぎるのだがAndroid未対応なのと、iPhoneでも5以前と6の初期型には対応していない。今のところ6sや7以降なら白ロムでもWi-Fiに繋げばvamos!を入れられる。

8.おわりに

 7だけでも良い気がするのだが、寝坊で遅刻したトラウマ経験を何度も持つ極度の心配性の私は1~7を全て同時に仕掛けているというのだから自分でも驚きである。皆さんは自分に合った方法をいくつか選んで試してみて下さい。


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