統合失調症になった親友⑥大麻との相乗効果
久しぶりの投稿になってしまった。やはりこの友人の事を書くにはいささかエネルギーがいる。
余談になるが精神科医によると、人間は性格と呼ばれるものが何らかの精神疾患に偏ると言う。
それは鬱だったり躁だったり誇大妄想であったり被害妄想であったり。人は誰しもが精神疾患と捉えれば人生楽になるのではないか。嫌な事があっても自分は偏るからなと自己覚知すればいいのだから。
話がずれたが友人の話に戻る。
それからというもの訪問看護の力もあり状態は落ち着いたように見えた。仕事はしていないがゲームをしたり散歩したり安定してるように見えた。しかし暇なのかタバコとお菓子の量は増え体重は100kgを超えた。仕事はしたいとの思いはあるが障害枠は嫌らしくお金への執着は人並み以上にあった。
しばらくするとギャンブルにハマり出した。すぐにお金は無くなりコストコの試食コーナーで腹を満たす毎日が続いていた。私も時々お米やカップラーメンを持って行ったがそれもすぐになくなった。もともと浪費癖があったので計算立ててお金を使う事ができなかった友人はみるみる生活は破綻していった。
ある日友人から電話があった。
「マリファナ手に入れたからやろう」
正直勘弁してくれと思ったが一人でやらすのはリスクが大きすぎる。一度言ったら聞かないやつなのでせめて俺の前でしてくれと言い友人の家に向かった。
家に行くともともと違法薬物大好きな友人は水タバコ?今で言うシーシャ的なやつをスタンバイしてうれしそうに俺を待ち構えていた。
止めた。それは止める。しかし無理だった。
友人は楽しそうにマリファナを吸い息を止め脳内に染み渡るのを待っていた。
俗に言う「キマった」状態になった後異変が起きた。
フリーズ
完全にフリーズした。目は空いているし脈はあるが微動だにしない。
冷や汗が出てきた。
こいつ死ぬんじゃないか?
体を揺すったり声をかけても反応が無い。パニックになりそうな自分を抑え悩んだ。
救急車?いや、目の前にはマリファナ。この状況をどう説明できる?マリファナ黙認剤なんてある訳も無いが自分の社会的地位が損なわれる恐怖が私を襲った。
体感的に30分たっても動かない。本当に動かないのだ。
私は友人をその場に残し家に帰った。
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