【ショート雑記】鼻毛を抜いたら涙が出ます
ウバといいます。
訪ねていただきありがとうございます。
短いのを少々。
鼻毛を抜いたら涙が出ます
鏡を見たら鼻毛が出てました。右から2本、左から2本です。双子でしょうか?恋人でしょうか?
どうしますか?
抜きます。双子だろうと恋人だろうと抜きます。来世でも一緒になれよ?とかも思いません。渾身の力で抜きます。
なかなか抜けません。抜けなくとも痛みは来ます。泣きそうです。それに耐えながらなんとか抜きます。鼻毛が抜けると涙が出ます。
わたしの足に娘さんがギュッとしてきます。頭を撫でながら理由を聞きます。
「パパ寂しいから泣いてるの?アタチいるよ?」
涙が出そうです。
捨てられる娘さん
「今日もじぃじの家に泊まるの!」
娘さんは必死です。連日のお泊りを我が家は許してません。それでも泊まりに行きたいと、娘さんは懇願します。
「ならアーちゃんは、もうこのお家に帰ってこないね!?それならお泊まり許します!」
嫁さんも必死です。お泊りか、独り立ちか。まさかの2択です。わたしはその行く末を、ビール片手に見守ります。
「お泊り行く!おかあさんもパパもバイバイ!」
まさかの独り立ちです。まだ3歳です。わたしも巻き添えです。
とはいえ面白くなってきました。わたしは、相変わらずビール片手に見守ります。
「じゃあお着替え準備しなさい!もうバイバイだからね!」
嫁さんも引くに引けません。でもどうでしょう、相手は3歳です。ま、女の戦いなのでしょう。わたしはビール片手に観戦です。
「ダメ!僕はアーちゃんと離れるのイヤッ!」
まさかの息子さん(9歳)参戦。息子さんは熱く真っ直ぐな男です。本気で叫んでいます。しかも泣き出しました。熱いオトコです。
面白くなってまいりました!ビールもどんどんすすみます!
お兄ちゃんの熱い叫びに、娘さんも困惑しています。いや、むしろヒいてるようにもみえます。さて、彼女の心情は如何に……
「アタチ、にぃにがスキーー!イヤァァァァ!お泊り行かないぃぃぃっ!」
まさかの展開です!にぃにの熱い叫びに、娘さんの心が動いたようだァァァ!!本日のお泊りはなくなったぁぁッ!!
そんなふたりを見て涙する嫁さん。
そんな家族を見てビールを呑むわたし。
なにこれ?
愛はいつもカタチを変えて
「わたしは束縛するヒト苦手!束縛とかホントあり得ないんだけど」
と、既婚者の彼女は言います。どうやら友人の彼氏さんが束縛をする人のようです。彼女は憤慨しています。なにをそこまで怒るのか……。
日本では結婚をしますと、どちらかの姓を名乗らないといけません。昨今では夫婦別姓を求める声をよく聞きますが、今のところは姓を揃える必要があります。
それは究極の束縛といえないだろうか。一緒に居たいなら名前を変えろというわけですから、束縛レベルはマックスといえます。
そんな縛りを受け入れて結婚した彼女は、束縛は苦手だと声高に。
「わたしは涙を流したくない!」と言いながら鼻毛を抜くようなものです。
例えを間違えたようです。それではまた……。
なんのはなしですか?
ここまで読んでいただきありがとうございます。
(鼻毛)抜いたはずなのに増えてる時ありません?
それでは、佐世保の隅っこからウバでした。
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