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タンパク質の効果を高めてサポートするビタミンB6


こんにちは、ちょらです。

以前に「糖質の分解をサポートするビタミンB1」「脂質の代謝を高めるビタミンB2」についてお話しましたが、今回はタンパク質についてです。

今回も目次を用意しておきますので気になる項目へ飛んでみてください。


タンパク質の重要性

タンパク質(プロテイン)は私たちの体にとって最も重要を意味する「プロティウス」が語源だそうです。
皮膚や爪、髪、筋肉、血液、ホルモンなど身体から水を除いた約80%はタンパク質です。

現代人はどうしても糖質と脂質に偏りがちでタンパク質が不足してしまいます。
そのため意識して摂取する必要がありますが、タンパク質は体内に溜めておく事ができないので、数時間おきに摂取する必要があります。

また一回の摂取で活用できるのは最大40グラムほどと言われており、お肉だと200g、卵だと6~7個程と、一食で摂ろうとすると結構な量です。そのためタンパク質の吸収率を上げるなどして効率良く摂取することが必要になってきます。


タンパク質の吸収率を高めるビタミンB6

今回のテーマであるビタミンB6にはタンパク質の代謝をサポートする働きがあります。
タンパク質を摂取すると酵素の働きによってアミノ酸まで分解されたあと、体に必要なタンパク質へと再合成されますが、ビタミンB6はこの分解と再合成の過程において必要です。

そのため、適切な量を摂取することで健全な皮膚や爪、髪を手にいれる事ができます。


タンパク質とビタミンB6の関係

造血とホルモン

タンパク質の最小単位であるアミノ酸は赤血球中のヘモグロビンやホルモン生成に欠かせません。
またビタミンB6も赤血球の合成やホルモン調整を行ってくれるので、タンパク質とビタミンB6はお互いに必要とし合う関係となっています。

特に女性ホルモンであるエストロゲンと関係が大きく、生理前症候群(PMS)やつわりの症状を軽減してくれるとの研究報告があります。

神経伝達物質

神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどはアミノ酸からできています。
ビタミンB6はアミノ酸代謝をサポートしてくれるので神経伝達物質の合成を促進します。そのため記憶力の低下やうつ病予防に効果的です。

ホモシステイン

必須アミノ酸であるメチオニンを代謝する過程で生まれるホモシステインは高値になると動脈硬化などを引き起こします。
ビタミンB6はホモシステインの代謝に関わっており、不足すると高ホモシステイン血症となり動脈硬化を始めとする様々な疾患の原因となります。


ビタミンB6は糖尿病や脂肪肝の予防にも


ビタミンB6のその他の効果として糖尿病予防があります。
これはビタミンB6がインスリンの作用を高めてくれるためです。

またビタミンB6はタンパク質に加えて脂質の代謝にも関与しています。
脂質の代謝効果によって、脂肪肝の予防にもつながります。

さらにビタミンB6は免疫機能を正常に保つ働きある事が知られており、アレルギーの改善にもつながると明らかになっています。


ビタミンB6が不足すると起こる症状

ビタミンB6はタンパク質や脂質の代謝、神経に大きく関わることから

  • 口内炎や口角炎

  • 肌や爪のトラブル

  • 脂漏性皮膚炎

  • 認知機能の低下

  • うつ病

  • 神経障害

  • 動脈硬化

  • 糖尿病

  • 脂肪肝

  • 貧血

  • アレルギー症状

などが症状として表れます。

ビタミンB6を多く含む食材

動物性食品だとマグロやカツオなどの赤身魚、鶏むねやささみ、レバーなど脂身の少ないお肉に豊富に含まれています。
また植物性食品であれば、玄米、ごま、バナナに多く含まれています。

その他ブロッコリーやモロヘイヤなどの野菜にも少量含まれています。


ビタミンB6の吸収効率を上げる方法

ビタミンB6はビタミンB2 のサポートにより活性化ビタミンとなります。
そのためビタミンB6に加えビタミンB2も積極的に摂取しましょう。

またビタミンB6は冷凍食品や加工食品では減少することが分かっていますので、新鮮な食材から摂るといいです。
比較的熱には強いので加熱しても問題ありませんが、水溶性ビタミンですから水に溶け出しやすくい特徴があります。そのため、スープにして丸ごといただくなどの考慮が必要です。

まとめ

タンパク質が身体にとって重要な栄養素であることから、タンパク質代謝に大きく関わるビタミンB6もまた大切な栄養素です。

アミノ酸(タンパク質)が皮膚や筋肉、血液、ホルモン、神経伝達物質の生成に欠かせないのでそれをサポートするビタミンB6が不足すると、これらに関連する病気や症状が表れます。

タンパク質の摂取量が多くなると相対的にビタミンB6の量が減るので、タンパク質に加えて意識して摂取しましょう。


それではありがとうございました。
健康な生活をお過ごしください。



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