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お祖父ちゃんの話と僕にとってのオトナ

お祖父ちゃんの家に行くと
整然とした和室に通され

「『まんが』見るか?」と教育テレビ(今のEテレ)をつけられ
「『お菓子』食べろ」とスーパーで買い込んだスナック菓子を与えられました

僕は「うん!」と
前週の話も知らないアニメを観て
普段は体に悪いからと食べさせてもらえないスナック菓子を頬張る子でした

今にして思えば
そういう相手の言葉や態度の向こう側にある
行動から思いやりや優しさを汲み取るのが
得意な子だったのかもしれないです

TVアニメで「人からもらった物は口にしないようにしている」と焼き立てのクッキーを断ったキャラクターに
「よかった。事情があって受け取らないだけで、嫌ってるわけじゃないんだ」と思うくらいには
相手の善意を探すのが得意な子でした
(それだけに、「おいおい、〇〇さんに向かってなんて態度を取るんだ」と毛を逆立てて威嚇する事もあったものです)

TVアニメの事を「まんが」と呼んで孫に見せる
こういう事ができる歳の取り方をして
無機質な部屋に住むのが
格好いい大人で、年齢を重ねて
いつかこうなる「べき」なのだ
と、幼心に思ったのだと思います

大学生になった頃には
人から誤解されやすい、気難しい大人になっていました

自分の心は満足していました
あの日夢見た「おとな」になったんです

誰から嫌われても
大切な友人に「私の事は嫌いなんでしょ?」と言われても

そうして胸を張っていました

追いかける理想や、忠誠を誓った祖国の事を
友達と話せば、理解ある付き合いが続いたり
関係を絶つ絶たれる事までしなくても
分かり合えていたのでしょうか

なんて思う日もありますが

昔の話ですね〜

今はテキトーにグータラして
日々生きている事をお日様に感謝して
おいしいご飯を食べてます

スタバランチ
イングリッシュマフィンと
スターバックスラテ

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