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よく聞くあの星の名前の意味や語源

よく聞くあの星の名前の意味や語源

星は、地球と一緒に一周回りながら、夜空を通過しています。天を見上げると数え切れないほどの惑星が瞬いていますよね。

天体は、星の位置の基準によって星座が構成されて存在し、いろいろな神話や語源があります。今回は、そんな星の名前や語源を解説したいと思います。

スピカ(和名:真珠星)

スピカは、乙女座のアルファ星(最も輝く星)で、青白く美しく輝いています。春の大曲線のアークトゥルス(五月雨星)と対になる星でもあり「春の夫婦星」ともいわれています。

日本では、星の輝きが純白であることから、真珠星と名付けられています。また、昔、大分県でスピカは「しんじぼし」といわれており、「じんじ」を漢字で真珠と書くことから、真珠星になったという話もあります。

オリオン座(和名:鼓星)

オリオン座は、冬の星座です。小三つ星といって中央に並ぶ3つの星、その外側の角にある4つの星、これら全てを総称した名前です。日本では鼓星という和名が付けられています。

また、夏の明け方の空でも見られる星座で、夜空で輝く時とはまた違った姿の美しさを見ることもできます。

ベテルギウス(和名:平家星)

ベテルギウスは、冬の大三角の一つで、オリオン座の恒星です。オリオン座のアルファ星であり、固有名はイプト・アル・ジャウザという、アラビア語から来た名前の星になります。白い帯をした羊のわきの下という意味がありますが、後に、古代ギリシャ神話に羊飼いが出てくる際に、巨人のわきの下という意味に変わっています。

日本では、リゲルの対になっていることから、源氏と平家の戦いに由来しているといわれています。

アルタイル(和名:彦星)

アルタイルは、鷲座のアルファ星で、彦星という和名があります。夏の大三角の一つで、ベガと夫婦星になっています。

現在は、彦星が名として知られていますが、昔は、以奴加比保之(いぬかいぼし)と名付けられていました。これは、平安時代に遡りますが、犬を連れているように見えることから、そう名付けられていたそうです。

ベガ(和名:織姫星)

ベガは、琴座のアルファ星で、夏の大三角の一つです。夏に見られる星の中で、最も明るい星になります。和名では、七夕で登場する織姫星という名前が付けられています。固有名は、アル・ナルス・アル・ワーキというアラビア語から来た言葉で、落ちる鷲という意味があります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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