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窓をふく

スーパーに行くと、おびただしい数の掃除用品が売られている。
「今年の汚れ、今年のうちに!」の文字が踊る。
そうだよね。と思いつつ、大掃除は面倒だ。
こんな寒い時期に、ただでさえ仕事が立て込んでクタクタなときに大掃除って、しんどすぎる。
普通の掃除ですら、滞っています。

そんな中、週末に、窓拭きをした。
こちらも、恐ろしいほど久しぶりだ。
子供のころは、冬の朝、結露に濡れた窓を拭くのが私の仕事だった。手が冷たいし眠いし、怠け者の私にとっては本当に嫌な仕事だった。大人になっても、窓を拭くのは嫌いなままだ。

でも、今回は目的がある。
朝、カーテンを開けて、向かいの屋根に丸まっている、ブチ猫を見たいのだ。
窓が薄汚れていると、ブチ子まで汚れて見える。本当は、朝日に照らされて、神々しく白いのに。

というわけで、窓を拭いた。
外側だけでなく、内側も結構汚れていてびっくり。拭いたあと、部屋がとても明るくなったのにも驚いた。

翌朝、ブチ子はくっきりと見えた。
とても白い。
白く輝くブチ子を見られて、とても嬉しい。目的があれば、人は動くものだなあ。

今年の大掃除はこれで終わりと言いたいところだけれど、そうもいかない。
やれるだけやろう。

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