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ひさし猫、かわら猫

よく晴れた休日に、窓の外を見たら、猫のブチ子がお向かいの家のひさしで寝ている。
日差しが降り注いで、とても暖かそう。

この前まで、あのポジションを争っていた妹のシロ子は、どこに行ったのだろう。
と思っていたら、近くの家の瓦屋根の上にいた。
かわらの上にもお日様の光が降り注いでいる。シロ子は、かわらの一枚に丸くなる。
祖母の家も瓦屋根で、真夏の晴れの日には、かわらの上で目玉焼きができそうなくらい、熱々になっていたのを思い出す。冬のお日様は、ちょうどいいぬくもりなんだろうな。

しばらくすると、日がかげってきた。
ひさしのブチ子は相変わらず寝ていて、足の先っぽがひさしからはみ出て、宙に浮いている。落ちないか心配だ。
かたやシロ子は、かわらから起き上がって、降りてしまった。日が当たらないと、やっぱりかわらは冷たいのかな。ひさしの方が、長時間リラックスできそうだ。

日が落ちないうちにと散歩に出たら、近所の三毛ちゃんに会った。挨拶すると、よちよちやってくる。ひなたぼっこをしていたのか、毛が暖かい。干したての座布団みたいに、ふっくらしている。

やっぱり猫には、お日様が似合うなあ。
ふんわりとした、素敵な休日になった。


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