自らの能力の高さを匂わせようとする言動

自らの能力の高さを匂わせようとする言動は嫌いだ。

この行動のポイントは、匂わせである点だ。つまり、直接的に自慢するのではなく、しかし意識的に自慢しようとしているのだ。

ウザい。かなりウザい。堂々と自慢するならまだしも、堂々とする気概がないくせにそれでも自分を自慢しようとするその姿勢がウザい。ダサい。


無意識的に出ている教養と、多少なりとも意識的に出そうとしている教養とは、何となく区別できるように思える。

例えばここで、
「匂わせのウザさを実証する研究もある上、それに付随する哲学的研究や心理学的研究もあるから、それらの論文にもう一度目を通しておくのも一興だろうか。」
と述べるのと、
「匂わせをするやつは、あの臆病な自尊心と尊大な羞恥心とを自覚して虎に成り果てた李徴を見習って、人語を介さない存在へと変身して欲しい。そして人里から離れて欲しい。」
と述べるのとでは、前者の方がウザい気がする。文脈からの不自然さが感じ取れるとウザさを感じるのだろうか。
自分で例文を作ったが、うまくできたか定かではない。伝われば幸いだ。ちなみに前者で述べたことはでっち上げなので、本当にそんな研究があるかは知らない。

匂わせは、他者にすごいと思われたいという承認欲求や虚栄心が働くからするのだろう。身の程に合わないことを言っていると大概見抜かれた挙げ句、評価が下がるのに。

実際に分不相応の行動を取らなければいけない場面はあるが、言動については分相応でありたい。

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