J-POPよ自由なれ(星条旗よ永遠なれ的なノリで)
マツケンサンバⅡ
Twitter(今はX)でよく擦られていたネタの一つに、「『マツケンサンバⅡ』はジャンルレスで自由であり、日本人が音楽的に自由であることの証左である」、みたいな話がある。多分マツケンサンバで検索すれば何かしらがヒットするだろう。因みにマツケンサンバではなくマツケンサンバⅡである。
私個人としては、J-POPの自由さをマツケンサンバⅡで語るのはあってるのか…と困惑しながら見ていた。多分関ジャムとかで蔦谷好位置やヒャダインが言っていたことの受け売りとかそんなんだろ(ヘイトスピーチ)。とはいえ、私も慎吾ママとかそういうイロモノ寄りのJ-POPを聴いて育ってきた人間だから強くは否定できない。でも本当にこれが適例か…と悩んでいた。ということで今一番ホットな曲でJ-POPの自由さを語っていこ~いえ~ドンドンパフパフ
ado「唱」
今adoの「唱」を聞いたことがない人がいたらちょっとびっくりするし、こんなもん読んでないでいいから早く聴いて来いと大きな声で言いたいが、それはそうとこの曲、Aメロでインド音階があるのだ。
よ~く聴くと「なんか変だな…」と思うはずだが、in B♭でインド音階になっている。最初はアラビア音階だと思ったけどよく聞くと違った…。「じゃあインドっぽい映像なのかな」と思ってMVを見たらそういうダンスになっていた。もっとUSJに興味を持て、はい…
そもそもAメロ前のメロディもシタール(インドの楽器)じゃねぇの?と思ったあなた、私より賢い(嬉しくないだろうけど)。私はこれを書きながら気付きました。日本一の曲を真面目に聴かないとこういうダメな人間が出来上がるって寸法だ。GIMUKYOIKU LOSE
インド音階をちょっと知りたい人向け(つまり読まなくてもいい)
「唱」のAメロはB♭のスケール。インド音階はマイナースケール(短調、くらいやつ)のⅡ(2番目の音、レ)とⅥ(ラ)に♭(フラット:半音下げる)がついている。画像ではCとGに♭がついている。
もっと余談だけどアラビア音階はマイナースケールでⅣ(ファ)とⅦ(シ)に#(シャープ:半音上げる)を付けると出来る。
なぜ分かりやすくCから始めないでAから始めたのか…それはアラビア音階と言えばこの曲!「misirlou」があるからさ!
これを聞いたことがない人類は多分いないけど(じしんかじょう)、一応曲を聴かなくても思い出せるように『ウォーターボーイズ』でみんな順番に飛び込むときにかかるギターの曲、映画『レザボア・ドッグス』で使われてるやつ、とだけ言っておこう。NHK教育テレビの『ムジカ・ピッコリーノ』で取り上げられたこともあるはず…確か…
おわり
何とかしてTwitterのわるいオタクがマツケンサンバⅡを例に挙げるのを阻止したいがために何かないかな~と探したら、そもそも現在(2023年11月2日)の日本ヒットチャートの頂点に絶賛居座っているのはインド音階じゃねぇか!と思い立って書いた。これからもJ-POPの自由さをマツケンサンバⅡ以外の曲で見つけていきたいですね。マツケンサンバⅡは好きですよ勿論