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クラシック音楽のおすすめYoutube動画

 「芸術は考えるな。ただ感じろ」と岡本太郎先生も書かれていました。というわけでおすすめのクラシック音楽のyoutube動画です。まず、先入観なしに聴いていただいて心に残るものがあればうれしいです。

ヘンデル

HAUSER - Largo from Xerxes (Ombra mai fu)

 ヘンデルのオンブラマイフのチェロ主役バージョン。もともとオペラの曲ですが、チェロの旋律がとても情熱的で人の声に匹敵する表現力があると思いました。フレーズが弱まったり、間が空いた時、たとえ音が鳴っていても静寂を感じます。この演奏家の、二台のチェロによるマイケル・ジャクソンのSmooth Criminalのカバー(2CELLOS - Smooth Criminal [OFFICIAL VIDEO] - YouTube)はチェロの限界に挑戦していて面白かったので興味があれば聞いてみてください。

Handel - Lascia ch'io pianga [BEST VERSION EVER]

 同じくヘンデルのオペラの曲から私を泣かせてください。映画『カストラート』から。皆さんはメロディーが楽器より人の声のほうが良いと感じますか?このバージョンはヘンデルが作曲した時代に近い状態で演奏されていると思います。シャンシャン鳴る伴奏のチェンバロも美しいです。

Handel-Halvorsen - Passacaglia - Jascha Heifetz, Gregor Piatigorsky

 ヘンデルのハープシーコード(チェンバロ)組曲からパッカサリア。ハイフェッツさんはヴァイオリニストの王とも呼ばれる超絶技巧の持ち主。バイオリンとヴィオラの編曲。2:44以降の哀愁を帯びた旋律が美しいと思いました。

バッハ

Michelangeli plays Bach-Busoni Chaconne in d-moll BWV 1004 1/2、2/2

  バッハのシャコンヌ(パルティータ第2番ニ短調 BWV1004)のビアノバージョン。独特のピアノ鍵盤のタッチで和音に深みが感じられます。整然とした美しさのため、ピアノを弾いたことがあったり、クラシック音楽を学んだ経験がないと良さがわかりにくいかもしれません。その場合は、飛ばしてどぞー。

モーツァルト

Requiem de Mozart - Lacrimosa - Karl Böhm - Sinfónica de Viena
(09:54 Dies irae、29:18 Lacrimosa)

 モーツァルトのレクイエム。推しは怒りの日9:54-、涙の日29:18-。コーラスが響き渡りまくっているので教会に違いないと思い、調べてみたらおそらくウィーンのピアリステン教会。観光地としても有名で近くに素敵なレストランもあるそうです。行ってみたいですね!音楽は荘厳な感じで幽霊出てきそうです(゚Д゚;) レクイエムは未完成で終わったモーツァルトの人生最後の曲。ウィキペディアでレクイエムの項目レクイエム - Wikipediaを見れば歌詞を見れますが、神よ哀れみたまえ、アーメン、みたいなノリです。背景の知識がなくともキリスト教の世界の雰囲気を感じられると思います。

ベートーベン

Beethoven "Symphony No 7" Furtwängler 1943 (2. Mov.)

 ベートーベンの交響曲第7番フルトヴェングラー指揮。推しは二楽章12:33-です。フルトヴェングラーさんは戦前の作品が好きです。一楽章はテレビドラマ「のだめカンタービレ」で使用されて有名だそうです。二楽章はよく聞くと同じフレーズがひたすら繰り返されて少しずつ変わっていく変奏曲スタイルです。前半の悲劇的な感じがたまりません。浸れますか?

ショパン

Vladimir Horowitz - Chopin Polonaise in A-flat major, Op. 53

 ピアノの詩人ショパンの英雄ポロネーズ。ホロビッツさん御年84歳の時の演奏。私も84歳で何かを成し遂げたい…。よく聴くとミスタッチがありますが、それを超えるパッション!花火のような強烈な演奏が多いので気に入ったらホロビッツさんの他の演奏を聴いてみてください。

シューベルト

Alfred Brendel - Schubert - Four Impromptus (No3 in G-flat major D 899 15:00~20:45)

 シューベルトの4つの即興曲。推しは第三曲15:00-。静かな中に切なさが表現されたとても良い曲です。ピアニストのブレンデルさんはウィキペディアで知的が強調されていましたがどう思いますか?私はこの曲では、ブレンデルさんの弾き方を聴いた後、他のピアニストの弾き方に魅力を感じられませんでした。

ブラームス

Brahms, Symphony Nr 3 F Dur op 90 Leonard Bernstein, Wiener Philharmoniker, 三楽章26:50-

  ブラームスの交響曲第三番レナード・バーンスタイン指揮。推しは三楽章26:50-。ブラームスといえば、シューマンの妻のピアニストのクララとの発展しなかった恋愛関係が有名。この曲のウィキペディア交響曲第3番 (ブラームス) - Wikipediaにはアルト歌手との恋愛感情が影響したとありましたが、個人的にもこの曲は悲恋のイメージがあります。抑えようとしても抑えきれないやるせなさ、切なさを感じます。大きな失恋や片思いなど忘れられない恋愛の経験がある人にお勧めです。バーンスタイン指揮だと映画音楽のようなスケール感があって素敵です。

 芸術を楽しむ時、他の五感でも感じるとより深く楽しめるかと思います。例えば、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)なので、私なら、ヘンデルのオンブラマイフは(木陰の曲だそうですが)、暖かな日溜りのイメージで肌に温かさを感じます。ヘンデルのパッカサリアの中盤からは、ウィスキーの深い香りや苦みを連想します。バッハのシャコンヌのミケランジェリさんの演奏からは視覚的にデジタルの映像で絵の具を混ぜ合わせたような印象を受けます。

 皆さんはどうでしょうか?今回おすすめした曲以外でもお気に入りの曲や芸術を鑑賞する時に、他の五感やイメージが想起されるのを意識すると音楽や芸術の楽しみ方が深まると思います。やってみてください。

 最後に質問です。私の好きな作曲家はヘンデルなのですが、好きすぎてイギリスのロンドンにあるヘンデルの家に行ってみました。ロンドンのユニクロの近くにあってこんなに都会の中心に住んでいたのかと驚きました。ヘンデルの家は内装も豪華で美しく、使用人の部屋が有ったり、生活スタイルの違いを感じました。ヘンデルとは生きた時代も異なるし、なぜ自分がそんなに共感できるのか不思議に思います。性格が似ているのでしょうか?よろしければ皆さんの好きな芸術家になぜ惹かれるか分かったことがあれば教えてください。


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