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発見記:Patrice Rushen~ジャズピアニストからR&Bシンガーへ

半年ぶりくらいにヤフオクを覗いていたら、ふと普通にポップなアルバムジャケットなのに意外に高値が付いているアイテムに目が留まった。

国内盤帯付きが3980円。
SHM-CDのバージョンなんて19800円とか付けてます(笑)。
なにこれ?

日本盤も出ていたくらいだから世界的レア盤でもなかろうに。
調べてみると、Discogsではオリジナルアメリカ盤とかは安価で、日本盤CDは割と高め。というより、アナログリリースは結構各国盤があるのに、CD再発は日本でのものが一番頻繁だったみたいだ。

配信音源を調べてみると、大部分がネットで聴ける模様。

キャリアを調べてみると、最初はプレスティッジからジャズミュージシャンとしてデビューしているようだ。

プレスティッジからはアルバムを3枚リリースしている。1974年の1stはインストルメンタル・ジャズ、2ndはファンキーなフュージョン、3rdがおおよそR&Bと変わっていく。そして1978年、プレスティッジレーベルを離れエレクトラへ移籍する。

そこからはシンガーとして前面に立ち、サウンドはファンク、R&Bなのにボーカルは美しくもソウルフルとは違った、透き通った軽さを持つ独特のアルバムをリリースしていく。

かなり有名な人のようでもあり、現在は80年代のアルバムなどはプレミア付きが多いようだ。

しかし今まで全然知らなかったアーティストだったりする・・・。

幸い配信音源で1stから順番に聴けるから、年代を追って聴いていってみると、スタートがジャズ、ファンクだからこそなのか、ジャケットから予想されるディスコとは相当異なるテイストを実現している。ボーカルが全然黒っぽくないのも特徴だろうか。淡々としていて美しいのだ。

配信音源があっても、知らなければ聴く機会が訪れない。
たまたま見かけたプレミアム価格が気になっての出会いだったけれど、豊かな楽曲との出会いに感謝。

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