僕は中堅・中小企業の経営者のコーチになる。
自分は伝統ある会社の次期社長だ、もしくは代替わりをして社長になった。自分が引き継いだ会社は世間に知れ渡る大企業ではなく、むしろ地域で、最寄り駅のタクシー運転手に名前を言えばだいたい連れて行ってくれるような、地場に根ざした会社だ。抱えている従業員もその地域で見れば多いほうだ。地方銀行からはしょっちゅう営業に来られる。
自分が引き継いだ会社は、先代の苦労もあって確固たる営業基盤を確立し、営業、生産、管理、開発、、、各部署にはそれぞれ先代のときに主力となったコアメンバーも健在だ。コロナ禍の中で業績に影響は受けたものの、経営基盤がしっかりしているのでまたなんとか持ち直せた、、、
しかし、漠然とした不安が消えない。
自分はいま、30代〜40代。このまま、この会社のオーナー社長としてはまだまだ20〜30年は(年齢的に)やれる。しかし、このままでいいのだろうか?
世の中の流れは、明らかに自社にとって追い風ではなく、むしろ今後厳しい状況が来るのではないか。いや、間違いなく厳しい時代がやってくる。自社の業界だって、今後の国内で成長することはなく、長期停滞のあと、衰退していくと言われている。全く安泰ではない。しかし、足元では社長として、なんとなく過ごせてしまってはいる。もちろん、社内の若返り、改革には手を付けないといけないとは思っている。しかし、正直このメンツでいいのだろうか??
しかし一方で先代を支えた古株の取締役や部長たちに比べると自分の業界での経験値や知見は到底敵わない。先代から自分は、「オマエは営業向きだから、営業のイロハを学んでこい」と言われて、大学卒業後に就職した大企業を辞めて父親の会社に入ってきた。営業は楽しかったものの、実は営業以外のことがあまり土地勘がなく、分かっていない。各担当部長に任せっきりになっているのが現状だ。
そんな自分でも会社全体のことを考えて、こういう改革をしたい、と話したことはあったが、そういうときは決まって重鎮から「自分も若い頃、そういうことをしてひどい目にあった」などと言われ、少しひるんでしまう。それでも強行しようとすると、今度は「若大将が何かやろうとしている、これはあっぱれ」とばかりに一旦やらしてもらえるけども、最後の最後ではやっぱり変える気はなくて、手練れた感じでもみ消されてしまう。
敷かれたレールを進むことが不安でしか無いものの、正直どうやってこの状況を打開すればいいのか分からず、模索する日々。社内の重鎮は今を維持するには重要かもしれないが、未来を自分と共に創っていける相手だとは感じられない。彼らはすごろくで言うところの「上がり」の人たちなのだ。
色々と自分に助言はくれるが、自身の過去の経験からのことなので、ありがたいとは思うけども、これからの時代にそれが当てはまるのかというと、どうも、違う気がする。彼らが悪いのではない。時代が変わってしまったのだ。明らかに、過去の時間の流れ方とは別の流れ方をしている時間が私達を覆っている。自分の会社が何も変わらない日々を過ごしている間、時代の流れはそんな自社の動きなど全くお構いなしに、変わり続けてしまう。
「社外の同世代や若い人たちともっと交流を持とう。」
ある日、付き合いのある銀行が開催している若手経営者の会に出席してみた。程度の差こそあれ、自分と似た境遇の若社長は少なからずいることが分かった。彼らと話していると、社内での鬱憤が少しの時間和らぐ。
しかし、これでいいのだろうか、、、?
飲みに行く機会は増えて、確かに以前よりは外の世界を知ることができ始めてはいる。でも、今の飲み友達だって、所詮は別の会社の社長なのだ。共に苦楽を味わう存在ではない。鬱憤を晴らすにはちょうどいいかもしれないが、それ以上でもそれ以下でもない。
そうこうしているうちに、月日は流れ、日々、目の前に現れる対応が必要なことに取り組んでいる自分。。。周りの重鎮たちからも、最近少し社長らしくなってきた、と言われて少し喜んでいる。今の自分がもしかすると、居心地良いと思ってしまっているのかもしれない。
かといって、以前持っていた問題意識がなくなることはない。それらは確実に自分の喉元をめがけて進んできている感覚がある。
何かが変わらなければいけない。このままではいけない。でも、何を変えるんだ?。。。
よく考えると、ハンディだらけじゃないか。何かを変えるにも、そういう人材がいないじゃないか。自社に就職してくれるのは、ほとんどがハローワークなどからの中途採用で、人が足りなくなったところにその都度補充するようなやり方しかしていない。新卒採用なんて、10年くらい前から止めている。社内は高齢化が進むばかりだ。我が社は課題だらけじゃないか。一つ一つ、潰していくしかない。どうにかしないといけない。このままではいけない。
コンサル?コーチング?
僕は公認会計士・経営コンサルタントとして中堅・中小企業の事業再生や、再生後の経営課題の解決を日々仕事にしている人間です。かれこれ15年くらいになります。
僕が出会うコンサルのクライアントさんは、上記の様な状況に置かれている会社、またはその予備軍となる会社さんがとても多い印象です。
上記で書いたような話しに少なくとも1つ以上自分に当てはまるな、と思った方。そういう方は、コンサルをするべきか?というと、これまでコンサルをやってきた僕が言うのも変なのですが、コンサルから入らないほうが良いです。まずはコーチングを受けたほうが良いです(ただし逼迫性の強い課題(資金繰りが危険、大口得意先からいきなり仕事を切られて今期大赤字確定等)を解決しなければ前に進まない場合は、コンサルは必要です。ただし、その場合であっても落ち着いたらコーチングはしたほうが良いです)。
その理由は、コーチングによってゴール設定をすると、今見えているものとは別のものが見えてくるからです。今自分が課題だと感じていることは、今の自分の重要性関数*1を元に課題だと認識していることに過ぎません。コーチングによってゴール設定をすると、RASが発火*2し、これまで課題だと認識していたことが実は小さな課題でしかないということだったり、ゴールに向かって進む道が突然目の前に現れたことによって、自分が優先的に取り組む課題が別に現れたりもします。
平たく言うと、社長である自分自身が心の底から実現したいと思っていること、それを明確にしないまま、目の前にある課題と認識されたものに取り組み、それを解決したとしても、大きなインパクトはないということです。
多少の業績改善はあるかもしれません。自分の社長としての成果だと社内で見てもらえるかもしれません。しかし、そんなものは自分自身が将来こうなりたい、こういう会社にしていきたい、と心の底から思えるような姿から見ると些細なことなのです。
ゴールなき改革を進めても、それは現状維持を強めるだけです。
仮にコンサルを入れるならば、ご自身のゴール設定ができていて、その上で見えてきた課題に対してコンサルを入れたほうが遥かに投資対効果は高いでしょう。
では、僕が実際にいま足元で進めているコーチングのセッションは、どういう風景なのでしょうか。
ここからはコーチングのお話に入ります。
セッションの風景
今回は、あるモヤモヤを抱えた状況で無料モニターセッションを受けていただいた方が、セッション前とセッション後でどう変わったのか、公開したいと思います(本人とわからないように一部、内容を修正しています)。
モニターさんのセッション前の様子:
前職から大きなキャリアチェンジをしたところで、今の職場について4か月目。20代後半と吸収力とガッツはあるものの、分からないことが多く、日々仕事を覚えるのに必死に食らいついているが、漠然と転職を決めたときに心に思っていたことをどのように転職先の現職でやっていくのか、目標がなかなか定められずモヤモヤしていた。
セッション後に頂いたアンケートの内容:
また、セッション直後にモニターさんをご紹介いただいたモニターさんと同じ職場の先輩の方から僕あてに、こんなメールが届きました。
なぜ、たった90分ほど話しただけで、モニターさんは目をキラキラと輝かせたのでしょうか。
ひとこと付け加えておきますと、モニターさんは単にテンションが上がっただけというのではなく、今後自分がやりたいことに対して挑戦していくために、第一歩となる重要な行動をとると決められました。中途とはいえ経験無しで、自分が成約をとれるかどうかではじめは苦労する業界です。そんな業界に飛び込んで、1年も満たないうちに数名の成約をとり、かつ自分主催のイベントをやると決心されました。そのイベントの開催は、必ずしもその会社で定められた業務ではありません。しかし、モニターさんは自分を信頼してくれる人同士を繋げて、新しい価値を創り出すという自らのwant to*3を今の職場でも実現できると気がついたのです。
転職したての今の会社は知らないことだらけだから、たくさん勉強して、それからどうするかを考えようとしていたモニターさんでしたが、セッションの中で自らのwant toが明確に言語化され、RASが発火して自分がやりたいことが見え始め、今の職場がやりたいことを挑戦する場のように見え始めたのです。
これは、コーチングを受ける前の自分の課題感(勉強してできることをコツコツ積み上げる)が、コーチングを受けた後に重要性が大きく変わった(今の職場は自分のwant toを実現するための挑戦の場である)事例です。
課題の重要性が大きく変わりました。モニターさんは今後コミュニティの運営に挑戦していくことで、結果的に現職のレベルアップも桁違いのスピードで果たしていくと僕は信じています。
こういう方は、以下必見です!
では、改めて、僕は誰のためのコーチになりたいのか?
それは、冒頭に書いたような状況がまるで自分のことではないか、または一部違うところはあるものの、自分にも心当たりがあるというような方たちです。僕は、そういう方たちの力になりたい。現状を打破するお手伝いがしたい。
今後10数年のうちに間違いなく来るであろう、日本経済の危機。
そんなときであってもファイティングポーズを解かず、独自の新しい道を見いだせるような企業。
そういう企業を1社でも多く作り、沈み行く日本経済の中で希望の光を創り出したい。
そういうポテンシャルのある中堅・中小企業は日本にはたくさんあると僕は思います。事実、これまで僕がコンサルタントとして支援してきた企業さんの中にもコロナの荒波の中でアグレッシブに市場に攻め入り、過去最高利益を叩き出しているところはあります。
そういう企業さんの取締役会で議論されている内容は未来のことが多く、次の世代を担うキーマンが熱量高く自分の挑戦について語っています。
僕は、こういう会社を1社でも多く増やしたいのです。
そのために自分1人で出来ることがいかに小さいのか、それも理解しています。
しかし、人の可能性は無限大です。この5000文字を超える文章を読んでくださったあなたの可能性も無限大です。だから、僕はそこに賭けたいのです。
当然ですが、コーチとしてクライアントのゴール設定をお手伝いした後、そのままコンサルティングをすることも可能です。僕は、参謀でもあるのです。お互いに何をやりたいのかが明確なため、解くべき課題も明らかで、無駄がありません。しかも、社長であるあなたが実現したい未来を一緒に信じている存在でもあるのです。
いま、僕はプロコーチになるため研鑽中の身です。そのため、コーチングのセッションを期間限定お値打ち価格で提供しています。
セッションをすれば、下記のようなメリットを手にすることができます。
自分が思いもよらなかったゴール設定ができ、しかもそれがやりたくて仕方ない。ちょっと怖いけど、挑戦したい。そんな気持ちになれる
今の自分が見ていたたくさんの課題は、自分が置いたゴールに関係するかどうかの観点からのみ意味を持つようになる。関係ない課題に捉われることがなくなる
自分の周囲を取り巻く重鎮たちに対して、信念を曲げずに応対できる
ちょっとくじけそうになったとき、僕を巻き込むことができる*4
巻き込んだあかつきには、いつの間にか経営を数字で見る眼の精度が劇的に上がっている
お値打ち価格とはいえ、僕は自分の生命時間をクライアントさんのために60分、差し出します。生命時間は有限です。無駄にしていいものではありません。それはクライアントさんにとっても同じです。
だから、僕はクライアントさんを現状の外に連れていくために全力を尽くします。
もし、少しでも心が動いたなら、というよりも目次なしでここまで読み進めてくれたあなたであれば、僕のセッションをお受けになることをお勧めします。
お申し込みはこちらのformからお願いします。
脚注
*1 今の自分の重要性関数: 人間は無意識下で日ごろ感覚器官を通して得た外部情報に対して重要か重要でないかのラベル付けを行っている。そのラベル付けを無数に処理し続けた結果、今の自分の価値観を構成する一つの重要性の序列体系が出来上がる。重要性関数とは、このinput→(重要性判断)→outputの関係を数学の関数に見立てた表現で、この関数の集合をビリーフシステムともいう。
*2 RASが発火: RASとは脳にある網様体賦活系(reticular activating system)のことで、覚醒状態を維持する脳内機序のこと。RASが門番のような働きをして、今の自分にとって重要と認識しているもののみを意識に上げ、重要と認識していないものは意識に上げない。これによって感覚器官からの絶え間ない無数の入力情報全てを意識に上げる必要がなくなり、脳が消費するエネルギーを節約できるメリットがある反面、自分が重要と認識していない事柄はいくら外部からの入力があっても意識されず、そこに盲点が生じる。RASが発火するとは、ゴール設定によって怖いけど挑戦したいと思えることを自分ごと化した時、脳内のビリーフシステムがゴールに合わせて書き変わり、それに伴い今まで見えてこなかった情報が意識に上がり始めることを言う。
*3 want to: こちらを参照。
*4 僕を巻き込むことができる:お巻き込みの際は、内容によっておフィーが発生する場合がございます(うそです)。
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