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【炭酸弾ける至福のぬる湯がドッバドバ】山梨県湯村温泉郷 杖の湯弘法湯宿泊記【おひとり様女子旅記録】

暑い…!
身体がぬる湯を求めてる…!
ということで。

電車組にも嬉しい
アクセスが良くて
永遠に浸かっていられそうな
泡つきたっぷりの極上ぬる湯のお宿に行ってきました。

何度も日帰り温泉で利用させていただいていましたが
実は宿泊は初めて。

お湯がほんとに素晴らしいのです。

湯量豊富な
炭酸弾ける不感温浴の極上ぬる湯を
心ゆくまで楽しんできました。

スタートは甲府駅
曇りの日ですがさすが甲府盆地
息をするのも苦しい暑さ…


JR甲府駅から路線バスで10分ちょっと。
歩いても45分くらいですが暑すぎて無理ゲー 

SuicaPASMO使えます

湯村温泉入り口で下車。

温泉街の中まで入る路線もありますが
本数がやたら少ないので
ここで下車。

湯村温泉郷マップがあります。
手形で湯巡りできるの、知らなかったです。

そういえば弘法湯以外の
いわゆる「湯村温泉」には
入った事がないんだよな

温泉街のメイン通りを
まっすぐ歩いて行きます。

湯村温泉は
約1200年前に
弘法大師によって開湯されたと伝わる
歴史ある温泉地とのこと


志麻の効き湯って
書いてある
この寂れ具合が
なんとも良い

ゆっくり歩いても10分かからない程でしょうか
弘法湯の案内看板が見えてきました。

旅館明治の建物は建替え中という事で
跡形もなくなっていました…
重要文化財じゃなかったっけ

湯村温泉は43度ほどの源泉が多いのですが
弘法湯さんは37度前後のぬる湯
かつ二酸化炭素ガスを含む自家源泉を2つ持っていて

このお湯を非加熱で
完全かけ流しにて使用している
スペシャルなお宿なのです。

玄関前の七福神さまにご挨拶


趣のある玄関

玄関・フロントのある左側の棟が本館で
道の向かいの建物が別館です。
本館と別館は2階の渡り廊下で繋がっています。

玄関を開けると
明るくて元気な女将さんが来てくれました。

広くて明るいロビーです
日帰り温泉利用の時は
このソファで
冷たいお茶とお菓子を頂けます。

すぐに部屋に案内してくださいました。

客室へ向かう廊下に洗面所があります。
蛇口から流れっぱなしになってるのは温泉の源泉だそうです。

つい、もったいない!って
思っちゃう
析出物お見事 

フロント・ロビーから客室に向かう途中に
女湯があります。

一階廊下の左側に女湯
右側に客室

2階に上る階段途中の踊り場には
貸切風呂の入り口があります。

空いていればいつでも貸切利用可能
日帰り入浴の時はいつもこちらを
利用していました

通された客室は階段上がってすぐ
貸切風呂にいちばん近い「富士」。

大浴場の女湯にも近い位置にあってありがたかったです。

中に入るとまず、ニ畳の次の間があり
その手前にはトイレ。

トイレは最新式のウォシュレット
エアコンはAI搭載の新しいものでした

客室は10畳の和室です。

広ーい
きれーい

お茶菓子はくるみゆべし。

日帰り入浴でいつも出してくれるのも
このくるみゆべし。

女将さんが私の体型を見て
小さいサイズの浴衣に取り換えてくれました。
ありがたい。

広縁もいい雰囲気。
洗面所も冷蔵庫もあります。

冷蔵庫は昔ながらの瓶を横置きにするタイプ。
中に入っているのは
アサヒスーパードライの大瓶が3本のみ。
「空いているところはご自由にお使いくださいね。
入れるとお金かかるって書いてあるけど、嘘ですから、笑」と女将さん。

早速お風呂に行きます。

富士の間の前

部屋を出て階段を降りれば
すぐに貸切風呂なのですが
やたら懐かしいブラウン管を発見。

ゲーム機のようです。
埃ひとつないきれいな状態、
今も使えるのかな

かつては貸切風呂が空くのを
ゲームしながら待っていたのでしょうか。

この階段を降りたところに貸切風呂があります。

看板の先左側に
さらに数段降ります
貸切りは特に予約は必要なく
空いていれば自由に使えます。

ドアのノブにかけてある札をひっくり返して
使用中にして
中から鍵をかけて使います。

こちらの宿は
自家源泉を2か所所有しているので
2種類の温泉分析書がありました。

地蔵温泉と杖温泉の2種類の分析書。
現在は地蔵温泉の方だけ使っているようです。
(杖温泉の分析書に
未利用と付箋が張ってありました)

なんでも山梨県の条例で
ひとつのお宿では
ひとつの源泉しか使用できないとか…。もったいない!

でも地蔵温泉の方だけで
湧出量が毎分167リットルと書いてあったので
ひとつのお宿で使うのには充分以上ですね。

ドアを開けると
コンパクトな脱衣所と洗面台がありました。


ドライヤー扇風機完備!

浴室の扉を開けた途端
目に飛び込んでくるのは
浴槽の縁から洪水のように源泉が溢れ出ている
すばらしい光景です。


浴槽の縁から溢れ出る源泉。
すばらしい……。

源泉は37度ほどとのこと。
加温なしのぬる湯のかけ流しです。

湯口からものすごい勢いで溢れ出て来る源泉。
湯口の周りでは二酸化炭素ガスがパチパチと弾けていました。

黒い湯の花も白い湯の花も
ひらひら舞ってます

浸かっているとすぐに
肌にびっしりと泡がつきます。

あっという間に1時間以上経ってしまいました。

館内を探検しつつ一度部屋に戻ります。

一階の自販機。
底上げ無しのお値段。
2階の廊下
今は隣家の屋根しか見えませんが
昔はこの窓から
南アルプスの山々が望めたのでしょう


別館渡り廊下へ
ここだけ絨毯がやたら新しい
渡り廊下からの眺め


男湯は渡り廊下を渡った別館1階にあるようです。

別館には特に用事もないので
ここで引き返す


客室の壁にあるレトロなこれは何?

窓の外には川が見えます。
川の音を聞きながら
広縁の椅子でぼんやり過ごすのは最高です。

客室の窓の下には
川が流れています。
夜、光っているものがあったので翌朝聞いてみたら
ホタルだったんだって!

あんなにぬるいお湯なのに
身体中ぽっかぽか。
湯力の強さを実感します。

少し落ち着いたところで
本館1階にある女湯へ。
こちらは大理石風呂とのこと。


日帰りではいつも貸切に入っていたので
実は初めての入浴です。
入り口は大きな段差になっているので注意。

以前は大浴場の方は加温していましたが
今は加温していないようです。
(夏の間だけなのか一年中なのかは不明)
ぬる湯好き、炭酸泉好きとしては嬉しい限りです。

杖温泉の由来。
弘法大師すごい!

扉を開けると
大理石造りの明るい浴場。
床はやはりドッバドバのオーバーフロー。

浴室の扉を開けると
下はすぐに階段になっています。注意。
非加熱な分、投入量でカバーせよとばかりに
ドッバドバのオーバーフロー。
溢れ出る源泉。
貸切風呂よりも
黒いヒジキみたいな湯の花が多かった

夕食の開始時刻は18時か18時30分から選択します。

弘法湯では夕食、朝食共に部屋食です。
最近は、チェックイン前に
お布団が敷いてあることも多いのですが、

こちらのお宿は夕食後に布団敷き、
朝食前に布団上げと、
昔ながらの旅館方式で徹底されているようでした。

約束時間の5~10分前になると、
係の方が部屋に準備に来てくれます。

夕食は18時にしました。
テキパキと準備してくださいます

夕食のコースによって
スタンダード、グレードアップ、リーズナブルと
3種類の宿泊プランがあります。
今回はリーズナブルプランで。

リーズナブルプランの夕食。
品数少なめと言いながらも
旬の素材、山梨の特産物もある
美味しい手作りのお料理に大満足!

食前酒に赤ワインがついていましたが
ドリンクメニューから冷酒をお願いするしました。
山梨県を代表する地酒「七賢」の純米生酒が登場。

ドリンクメニュー


白州の名水で仕込んだ、
しぼりたてのフレッシュな香りが特徴のお酒。
キリッと美味しかったです。


しめ鯖と蛸の酢の物。
ミョウガが嬉しい。
白和えも優しい味で
美味しかった
天ぷらは、海老、茄子、シシトウ、舞茸、かぼちゃ。
抹茶塩でいただきます。
たっぷり魚介と豚肉の寄せ鍋。

食べ終わったら内線で連絡。
片づけのあとお布団も敷いてくださいました。

このお布団も
大変寝心地よかったー

寝る前にまた長風呂してしまい
身体が火照って眠れないかと思いきや
副交感神経優位になったせいか
あっという間に爆睡。

夜明け前にも1時間半ほど
そして至福の二度寝のあとも
しっかりお目覚め温泉で
ぬる湯にじっくり浸かってから
朝食の時間を迎えました。

いつまででも浸かっていたくなるような絶妙な温度。
夜通し入浴可能なのもありがたいですね。

肌も身体中の細胞も
歓喜してるのを感じられるお湯! 

朝食の開始時刻は7時30分か8時から選択。
食事の前に布団を上げてもらいます。

朝食もボリューム、味ともに大満足。

清く正しい旅館ならではの朝ごはん。

ふき味噌添えの甘めの卵焼きに焼き鮭。
お鍋の中はミョウガと豆腐のお味噌汁。
固形燃料で温めて熱々で朝から贅沢気分。

艶々のご飯!

朝食後もお風呂に入りに行き
10時のチェックアウトぎりぎりまで
素晴らしいお湯を堪能させて頂きました。


あ!出川のあの番組来たのかな⁈

元気で明るい女将さん筆頭に
旅館の従業員の皆様はとても親切で丁寧。

居心地抜群で、まるで親戚のうちに来たかのようなほっとするお宿。

身体と心のコリがスッとほぐれて
ゆるむのを実感しました。

いつまでも変わらずにほっとできる場所であってほしいなぁと
つい願ってしまいたくなるお宿でした。

山梨県 湯村温泉郷 杖温泉弘法湯
源泉名:地蔵温泉
泉質:ナトリウム-塩化物泉
(低張性・弱アルカリ性・温泉)
源泉温度:37.6度

入浴可能時間:24時間
2024年7月8日(月)宿泊
一泊2食 12,980円+入湯税150円
(リーズナブルプラン)

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