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【上塩原の温泉宿に魔法使いのじいちゃん発見】栃木県 自家源泉100%・癒しの旅館 まじま荘宿泊記【おひとり様女子旅記録】

「本格指圧の宿」が謳い文句のこちらのお宿。
以前から気になっておりました。

温泉×マッサージで
予想を遥かに超えた極上の癒やし旅が叶いました。

……
この日、宇都宮線沿線火災があり
予定していた電車がストップ。
運転再開の見込みなし、との事で

禁断の新幹線!

節約のために
在来線乗り継ぎの旅をしてるのですが
仕方ありません。


新幹線自由席の混み具合といったら
まるで通勤ラッシュ。

でも、おかげで迎えをお願いしていた時間通りに
那須塩原バスターミナルに到着しました。

お馴染みの。

バスを降りると
「まじま荘」のプレートを持ったお兄さんが。
バスターミナルから車で5分ほどで
お宿に到着です。

建物外観。

エントランスの「歓迎ボード」って言うの?
ちゃんと機能してるの最近珍しいような。

名前出すと個人情報が…とか
言われてもおかしくない世の中だもんね。


土曜日のこの日、ほぼ満室と思われます。

玄関入ると吹き抜けのロビー。

思っていたよりずっと大きく立派な施設でした。


広いデカい明るい!

明るくて元気な若女将に
チェックイン手続きをしてもらいます。

オプションの名物指圧マッサージは、到着順にやっているので
時間がわかりましたら内線電話でお知らせします、とのこと。

案内された1人部屋は
6畳小ぶりながら広縁付き角部屋で
トイレ洗面台完備。


客室。お布団は西川のムアツ布団。

広縁の椅子にすわれば川の音と新緑の眺め。

窓からの眺め。

部屋に荷物を放り投げ、お風呂直行です。

浴場入り口。

広くて明るい浴室。

内湯は24時間入浴可能で
寝湯、ジャグジー、歩行湯が楽しめます。



自家源泉100%の天然温泉です。
源泉温度は64℃。

こんこんと湧き出でる極上の湯は、加水・循環せず、
湯量を調節して適温になっているとのこと。

「熱の湯」「傷の湯」と呼ばれる効能豊かなお湯。


大きな窓の網戸から良い風に吹かれて
半露天気分。

高原の爽やかな風が最高!

深さ約90cmの歩行湯は
立って歩きながら温泉に入るスタイルです。
温まりながら運動できるので、
足腰のリハビリやダイエットにも効果あり。

歩行湯。

寝湯は
9時~21時までは下から泡がブクブクと出ています。
気泡でツボが刺激され血行が良くなります。

寝湯。

解放感あふれる露天風呂は6時から23時まで。

川のせせらぎを耳にしながら浸かる温泉は
至福のひととき。

真夏の空、深緑の木々が望め、
清涼な空気が漂います。


肌を撫でる心地よい川風と
森のマイナスイオンを
ここぞと身体に受けます。


伊豆や房総に良く売ってるやつ、ここでも発見!

私も家で愛用してます。

とにかく温まるお湯!
汗だくで一度お部屋に戻ると
マッサージは17時頃になります、と
内線電話がかかってきました。

居眠りしたり、お風呂入ったりで
いよいよマッサージの時間です。

マッサージは専用のお部屋で受けます。

私の前に施術を受けている
若い男性が終わるのを
椅子に座って待ちます。

私の前に受けてた彼は
スポーツで怪我してしまい、
人工関節を勧められているとか。

「そんなモン入れんでも、揉めば治る!」と、
じいちゃん先生。

この大先生、おしゃべりがめちゃくちゃ面白い。

テンポよく話しながら
容赦なく揉んでいる様子…。

だいぶ痛そうな施術後
この方ホントに「あれ⁈足が曲がる!!しゃがめる!!」と…。
なんだか奇跡の瞬間に立ち会ってしまいました。

そして、私の番。
まるで将棋の指し始めのように私の前に正座して「それでは、よろしくお願いします」と
ご挨拶。
私も倣って三つ指ついてペコリ。

「で、どこか悪いのですか?」と聞かれたので
とにかく首と肩凝りツラい、と訴える私。

酷く凝り固まった肩や首の筋肉を
揉みほぐしてくれるかと期待していたのですが
肩首にはほとんど触れてくれません。

この肩凝りは腎臓が疲れてるのが原因だね!と
背中、足、お腹など思いもしない箇所を
グイグイされました。
痛くて絶叫。でもそのあと本当にスッキリしたんです。

内臓にアプローチする施術だそうです。

本当は「按摩」といって
いわゆる「マッサージ」とは
全く異なるものだとのこと。

「按摩」という言葉が今や差別用語とされてしまうので仕方なく「マッサージ」と言ってるけど、おかしな世の中だよなぁ⁈と大先生。

先生の大得意とするところは
糖尿病、脳梗塞の後遺症、リウマチ、膠原病、
パーキンソン病、鬱。
そして最近とても多いのが不妊とのこと。

癌を患った方にも、前向きな気持ちと
免疫力を高める技を使う事で
癌を消してしまうことも珍しくないそうです。

「病院に行く前に、まじま荘へ行け」と
日本中から先生を頼っていらっしゃる方が
後を絶たないとか。

リピーターさんが多いのも納得です。
本当にたくさんの方が助けられてきたのでしょう。

話してくれる数々の症例を聞いて
このじいちゃん、魔法使いなのでは…⁈と
思ってしまいました。

あまりに凄かったので
思わず私も翌日朝の「追いマッサージ」を予約。
「5時にいらっしゃい」って。
ご、5時⁈

マッサージ後は
レトロなローラーベッドに15分。

この魔法使いじいちゃん、
朝は4時から、夜は23時まで
心身病んだ人々を快方へ誘っているそうで…。

「みーんなが治った!よくなった!と
子どものように無邪気に喜んで帰っていくのを見ると楽しくて仕方ねぇんだ」ですって!


施術が終わると夕食の時間を回っています。

食事会場入り口。

食事会場へ入ると
彩り豊かな品々がテーブルを飾っていました。

一品一品、まごころ込もった手作り献立です。

地元の食材や旬の食材をふんだんに使用した
ホッと落ち着く季節感溢れる会席料理でした。


日替わりのお品書き。

お造りのサーモンは栃木県が開発したヤシオマス
焼き魚は鮎。
艶々のご飯と
ヤマフグ素麺のお吸い物も美味しかったなぁ。


デザートはスイカ。

夜はとても涼しいです。
真夏でも21度くらいとのこと。

温泉が沁みます。


夜の露天風呂。

このお湯、湯あたりはさっぱり。
血行は良くなりますが
熱は1時間ほどすると引くので
何度でも入浴出来ます。

熱帯夜とは無縁のこの土地。
夜は窓を開けると川風が大変気持ちよく
虫の声を聴きながら眠りました。



目覚めのひとっ風呂。


翌朝5時にまたマッサージ。
魔法使いじいちゃんは大谷選手の試合観戦してました。

朝から絶好調。

面白い話に油断すると激痛。
悪い箇所は痛いとのこと。

温泉浴とツボとでリンパが流れ代謝が上がったか…
肩や脚のラインがスッキリしました。

朝食は8時。

ご飯が、進む進む?

契約農家さんの美味しい白米。
それに合うおかずがたくさん!

茗荷がゴロゴロ入ったお味噌汁は美味しくて真似しようと思いました。

女将さんの手作りの漬物と梅干もしみじみ美味しい。

女将さんは毎年梅干しを120㎏漬けるんですって。
「クエン酸と塩分、人間の疲労回復に梅干しは最適なんですよ」との事。懐かしい感じの味でした。


共用のくつろぎスペース。

ここには煌びやかさや娯楽はありませんが
素晴らしい食と温泉とマッサージ、
スタッフ皆さんの明るくて暖かいおもてなしに
溢れています。

心身の不調を良くしたい方にとっては
まさに救世主のお宿です。

魔法使いじいちゃんは今82歳との事
「オレより40も50も若いモンがみんな『私より先に死なないで』って言うんだよ。
こればかりは返事出来ねぇなあ!」って。


ああ、もうまた行きたい!!!


栃木県 上塩原温泉
自家源泉100%・癒しの旅館 まじま荘
泉質:ナトリウム−塩化物泉
入浴可能時間:24時間
2023年7月29日(土)宿泊
一泊2食 14,300円+入湯税150円

大先生によるマッサージは別料金:1回5,500円
若女将・若旦那によるプチマッサージは 1回3,500円


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