ヌーベルズと映画『ザ・メニュー』
※映画の『ザ・メニュー』のラストシーンに触れる内容があります。ネタバレが嫌な方はご注意ください。※
遊戯王にヌーベルズというテーマがある。
フランス料理をモチーフにしたカード群なのだが、このデッキの面白いところはハングリーバーガーを特殊召喚できる点だろう。
ハングリーバーガーは2000年7月に登場した儀式モンスターで、お世辞にも強いカードとは言えない。
そんなカードが20年以上の時を経て、強化…というかテーマ入りしたのだ。
詳しい内容は別の記事を参照いただきたいが、やりたいことはフルコースメニューに見立てていると思われる。
始めは弱いモンスターを展開して、弱いモンスターから連鎖して徐々にグレードアップしていくと言えばわかりやすいかもしれない。
満を持してフルコースの最後に登場するのがハングリーバーガ-。
フルコースの最後がハンバーガーとは?と思うが、実はこれ、とある映画にも同じ展開があるのだ。
その映画は『ザ・メニュー』。
監督はマーク・マイロッド。
あらすじは以下の通り。
サスペンス・コメディである本作はダークな笑いどころが多いため観る人を選ぶだろうが、私はドンピシャにはまった。
前情報はまったくない状態で映画館に足を運び、ものすごいカタルシスを得た。
あらすじにあるとおり高級レストランで不思議なコース料理を食べるのだが、マーゴが最後にシェフにオーダーしたのはチーズバーガー。
一見するとフルコースでハンバーガーを頼むとはなにごと!?と思うだろうが、これには細かい前置きがあるのでぜひそこも見てほしい。
一度観た人もまた見直してほしい。面白いので。
この映画のラストがあまりにもハングリーバーガーなのだ。
前述のとおり、ヌーベルズカードを展開していくと最後にはハングリーバーガーが召喚される。
ハングリーバーガーがチーズバーガーなのかはわからないが、おそらく意識してカードが作られているだろうと推測できる。
画像を見る限りはチーズ感はなさそうだが…
遊戯王にはさまざまなテーマがありますが、映画モチーフのテーマは珍しいように思う。
既存のものであればオズの魔法使いとスター・ウォーズをモチーフにしたといわれているKozmoや、ダンボみたいな見た目の飛行エレファントなどがある。
他にもいろいろあるだろうが、私がすぐに思いつくのはこのあたり。
上記の2つは有名な映画をモチーフにしているが、『ザ・メニュー』はすごく有名とは言えず、ニッチなところに刺しに来たな・・・とちょっと嬉しくなったり。
当然、私が気付いていない元ネタもあるだろうし、たまたま私がこの映画を好きだっただけかもしれないけれど、脳内でシナプスがつながるこの感覚は気持ちがいいものです。
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