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片付け:ゴミから人間へ。そして、ときめきたい。


1. ゴミ捨て場にいるゴミ

 私は片付いた家で生活したことがなかった。実家は最低限の清潔が保たれていたものの、常に物で溢れかえっていた。私の自室はずっと、いわゆる汚部屋だった。

 高校生の頃を思い出す。あまりに物が溢れていて、自分が「ゴミ捨て場にいるゴミ」の様に感じていた。母が洗濯してくれた洋服は、当然畳まず。投げ込まれたまま、積み重なっていた。ベッドの上にまで物が進出して、蹴り飛ばしながら寝返りをうった。

 社会人になり、実家から一人暮らしのアパートへ移り住んでからも、散らかったまま。片付くのは、友人が遊びに来る時だけ。仕事が忙しくなってくると、すぐに元に戻ってしまう。不快感はある。片付けたい。けれど、やる気が全く出ない。

 そんな日々が続いている中、YouTubeでこんまりさんと成田悠輔さんの動画を見つけた。こんまりさんも成田さんも好きだったので、そのお二人の貴重なコラボということで視聴することにした。

 こんまりさん、可愛いなあ・・・良い意味で変態だなあ・・・と思いながら、のんびり視聴していた。しかし、「片付けはその人の自尊心に紐づいている。」という彼女の言葉を耳にした時、ハッとした。心にブッ刺さった。https://www.youtube.com/watch?v=tUADC6udHOE

 彼女の言葉を私自身に置き換えて考えてみたら、「「ゴミ捨て場にいるゴミ」という自己認識は、「自尊心の欠如」に紐づいている。」と言えるのでは。

 自分のことなのに、どこか他人事で。自分が一番の自分の味方であるべきなのに。それができない。自分のことを愛しきれない。自分を本当の意味で大切にできないことに、長年悩んできた。

 自分の部屋を「ゴミ捨て場」ではない環境にしたら、私は「ゴミ」でいられなくなるかもしれない。「自尊心」を取り戻せるかもしれない。

 このことをきっかけに、今の自分に一番必要なのは「片付け」ではないかと、思うようになった。

2. ノイズを取り除く

 次に出会ったのは、四角大輔さんの本だ。

 本を開いてすぐ。CHAPTER:01を読んだ。「片付け」について書かれていた。01に取り上げられているということは・・・真っ先に取り組むべきことなのかしら。

 01には、「視界のノイズはあなたの空間だけでなく、生活も頭の中も複雑にしていく。」と書かれていた。

 ・・・そうか。自己理解プログラムを受講して「自分の内側」と向き合ってみた。でも、どこかモヤモヤした気持ちが晴れなかった。それは、なぜか?

 「自分の外側」つまり、「環境」と向き合うことから逃げていたからだ。自分の内側と外側、どちらも向き合うことが必要なんだ。

3. 「好き(興味)」と「ときめき」

 また、「大好きなモノ以外はすべてノイズだ。」とも書かれていた。自己理解プログラムでは「物質」に対する「好き」に向き合わないが、「分野」に対する「好き」に向き合うことができる。おかげで、沢山の「好き」を出すことができた。

 沢山の「好き」は出せたのに・・・なぜか、こんまりさんが提唱する「ときめき」という言葉に抵抗があった。「ときめき」は、自分には縁遠い言葉だとと感じていた。

 そもそも、「好き」と「ときめき」の違いって何?

 今、振り返ると、自分にとって「好き」=「ときめき」ではなかった。あくまで「好き」=「興味」であり、「好き」と「自分」は繋がっているものの、希薄だった。

 つまり、なんとなーく「好き(興味あり)」だから飛びついたり。「好き(興味あり)」だけど、自分にはできっこない。と心の中で言い訳したり。

 人から提供されるものを、受け取ってばかりで。受け身な「好き(興味)」がほとんどだった。

 「好き(興味)」をじっくり育てたくなる程の、自分から積極的にアクションを起こしたくなる程の「ときめき」を感じづらくなっていた。「ときめき」は「ノイズ」に掻き消されていた。

  物質に対する「ときめき」であれば「とりあえず、あるから使う。」ではなく、「これを使うと幸せになるから。私が使いたいから、使う。」という能動的な姿勢になることだと思う。

 私にとっての「ときめき」の定義は、「幸せに向かうため、選択したくなる感覚。能動的に動きたくなる感覚。」ということにしようと思う。

 「好き(興味)」の種を「ライフワーク」になるまで育てる、水や肥料が「ときめき」なのかもしれない。 

「好き」と「ときめき」

4. 片付けをする目的

 以上のことから、片付けをする目的ができた。
  目的①:ゴミ捨て場にいるゴミから人間へ。「自尊心」を取り戻す。
  目的②:ノイズを取り除き、「ときめき」を感じられるようになる。

・・・今日はここまでにしよう。

陰キャ感あふれるゴミのお話から始まったのにも関わらず、ここまで読んでくださるとは・・・読者様の根気強さよ。

お読み頂き、ありがとうございました。

次回は、「自分一人で片付けようとする→挫折→開き直る」を書きます。

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