見出し画像

救い

春の風が窓から差し込んできた。その優しい風が、少しずつ私の心を癒していくようだった。私はベッドに座り、部屋の中に漂う静寂に包まれた。

この部屋は、私にとっての隠れ家だ。外の世界から逃げ込む場所であり、心の傷を癒す場所でもある。何度もこの部屋で泣き、苦しみに打ちひしがれた。しかし、今日は違った。

窓の外に広がる景色は、いつもと変わらず美しい。木々が青々と茂り、鳥たちが忙しくさえずっている。その穏やかな風景が、私に力を与えてくれる。

「救い」という言葉が浮かぶ。この部屋が、私にとっての救いだった。孤独や絶望に打ちのめされる日々の中で、この部屋は私に安らぎを与えてくれた。ここにいると、心が落ち着き、思考が整理される。そうして、また外の世界に立ち向かう勇気を得られるのだ。

過去の失敗や挫折に囚われていた私だが、この部屋で過ごす時間が、少しずつ私を変えていった。自分自身と向き合い、自分を受け入れることができるようになった。そして、自分の弱さを認めることで、強さを見つけることができた。

私の心は、少しずつ癒されていく。この部屋が私に与えてくれた救いは、言葉には言い尽くせないほどのものだ。しかし、それは確かなものであり、私の心に深く刻まれる存在だ。

風がまた窓から差し込んできた。私は深呼吸をして、この部屋から外の世界へと歩みを進める覚悟を決めた。その先には、新たな挑戦や困難が待っているかもしれない。しかし、この部屋が私に与えてくれた救いがあれば、きっと乗り越えられるだろう。

もがき苦しんだ5年だったけど、結局私にできることをやるだけだ。
就職先も決まった。
夫と協力して二人の子供を育てていく。

わたしの中にいるお金やらセックスやらへの執着はまだ収まっていないけど、いったん横に置いて置ける気がした。

こんな単純な答えにたどり着くのにものすごい遠回りをした気がするけど、
わたしには必要な時間だったんだと思う。

おとなしく生きていくことにする
セフレにいったら鼻で笑われたけど、いままで考えもしなかった思いが胸に沸いてきただけでも変化だと思う。

わたしの救いはすぐ近くにいた。

夫だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?