御相伴衆~Escorts 第一章 第九十三話特別編「隣国の王女~白百合を摘みに⑤」
🎀🔑⛸🍓⚔ ※太字は異国の言葉「藍語(ランサム語)」で話しています
中庭では、お茶会が続いている。
一見すると、紫杏姫を囲み、和やかな感じではあるが・・・。
紫杏姫は、あることに気づいた。
「そういえば、皇宮には、皇女様は、三姉妹でいらっしゃる筈なのだけど、一の姫様は、お出ましにならないのかしら?」
桐藤は、心得たというような感じに、これに応えた。
「あ、ああ、そうでした。失念しておりました。一の姫様は、今朝ほど、お熱を出されまして、今日は、失礼させて頂いてお