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マッサージは慰安上等!という話

マッサージを受けることが、
これほどまにで市民権を得ている時代はないと思います。

ひと昔遡れば、「温泉旅行に行ったついでに受けるもの」
それがマッサージでした。

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マッサージの立ち位置は?

ちょっと疲れが溜まったときに受けるマッサージ。
それは「慰安」と位置づけられてきました。

そして今でも、一部の医師や看護師からは、
「マッサージは慰安だから治療ではない」という声を聞きます。

かたや、マッサージ師の資格を持つ人たちの中には「慰安はするな、治療をしなさい」と自らの仕事を位置づけている人たちもいます。しかしそれは、どこかで自己矛盾を抱えている構図にも見えます。

まるで慰安は悪者の扱いです。

治療ができる = 腕がいい
慰安をしている = 技術が未熟 

私もそのように、ずっと思い込んできました。
しかしどうやらそれは違うようです。

そもそも健康とは何だろう

健康とは何でしょうか。
WHOの健康の定義を借りれば、健康とは病気ではない状態よりも、さらに上位の概念があるように受け取れます。

健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、
単に疾病又は病弱の存在しないことではない。

良好な状態であること=健康
英語では、state of well being と表します。

これを日本語に訳すのは容易ではないでしょう。
おそらく、「良好」のあり方は人それぞれだからです。
そう考えると、温泉に入ってマッサージを受ける行為は、病気ではない状態以上のものをもたらしてくれると思いませんか。

豊かに生きるよろこび

一見、屁理屈にも聞こえますが、私たちが食事をとることを考えれば、それは腑に落ちます。

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単に肉体を維持するだけの目的で栄養を摂るのは、病院を受診するのに似ています。

そうではなく、雰囲気のよい店で親しい友達と楽しい会話をしながら食べる食事は、栄養価以上の食べる歓びを味わうことができます。

慰安上等。
心地よいマッサージを受けて身体が軽くなるのは、メスや薬に頼らずに健康を維持する豊かな手段といえます。
心地よい施術を受けられる店が見つかるのは、幸運ですね!

physical, mental, spiritual and social well-beingに生きるお手伝いをしています。2020.3に独立開業しました。家族を大切にし、一人ひとりが生き生きと人生を楽しめる社会が訪れるといいなと思いながら綴っています。