【読書メモ】成熟スイッチ
こちらの本(以下、本書)を読んだ。僕が思ったことを残しておく。
※この記事は本書のネタバレを含みます。
前段:なぜ読んだか
hontoのランキングで上位にあったから読んだ。
前段として、ここ最近僕は自分の人生への漠然とした焦燥を感じていた。正確には以前からずっと感じてはいた。自分は年齢の割に人生経験だとか精神年齢が足りない気がする、と理由もなく思ってしまう。実際にそうかもしれないけど、確かめようがない漠然な話だというのに。
そこから、年相応ないい生き方、時間の積み方をしたいな、とふと思い、生き方のヒントが欲しくなった。それっぽい本を読みたくなった。
(年相応ってそもそもなんだよというツッコミはいったんおいておく。)
どうせならベストセラーから読もう。そんなわけでhontoというサイトのランキングを見ていた。カテゴリで絞ってランキングを見れるので、「生き方・ライフスタイル」のカテゴリで絞って調べた。そして本書がかなり上位にあったので、読むことにした。
ランキング上位にいる本も様々あったが、タイトルと書籍概要を見たところ「良い年の取り方」のヒントを本書から得られそうな気がした。そんなわけで本書を購入して読んだ次第だ。
余談だが、僕の持論で「自己啓発本に走るときは、メンタルが黄色信号の時」というのがある。楽しい時というのは、人生どうすべきかだとか自分の成長とはだとか一切考えずに時間を過ごせるからだ。この持論に沿うと現状の自分のメンタル天気はよろしくないわけではあるが、まあそういうときもあるだろう。せっかくなら自己啓発本の読書を楽しもうと、本書を含め数冊買った。一緒に買った他の本も読むのが楽しみだ。
感想
第一章 人間関係の心得
他人への愛は惜しみなく。これは分かりやすい話である一方で実際は忘れがち!実行できるようにしていこう。
尊敬している人に対して、臆するのではなく積極的に。これは読んだときにハッとした。BPLの話になるが、EXBARに行った時やファンイベントが開催される時に最近これについてよく思う。「適切な話題を出せないし、自分なんかが話しかけに行くのが恐れ多すぎて怖い」という理由で、EXBARで選手の方を見かけてもいつも尻込みの人見知りしがち。イベントについては同様の理由で参加しないがち。でも、きっとあるべき姿はそうじゃないよな、とは思った。
お菓子テクニック、使える。地元などゆかりがあるものが特に良いという話は、自分では気づかない要素だったと思うから、なかなか知見だった。
いろんな顔(キャラ)のある人物、コミュニティによって役割が違う人物、たしかにいい人物像かも。
他ジャンルのコミュニティに所属すること、ひとつに固執しないこと。これは以前から大事だと思っているが、改めて大事なんだなと感じた。特に自分は固執すると依存しそうだし。
個人的に○○会と銘打って集まりたがる人は苦手なんだけど、そうやって交流の場を自分からセッティングしようとする姿勢は多少は見習うべきだなと思った。自分から場を提供するのって大切。
年を取ったら二次会はパスという話。めちゃ大事だ~~!若い人たちで飲みたいのだ理論は本当にその通りだと思う。大学院生になっても大学の時のサークルに居座り続けてた自分を思い出してウッ!となった。年を取ったら自分で身の程をわきまえていくの、難しいからこそ意識していきたい。
年を重ねたらお金を後輩に還元していくこと。今はまわりに後輩とか居ないのだけど、40代50代の頃に忘れないでいたいな。
セクハラについては正直未だによく分からん。何がハラスメントになっちゃうのか、未だに難しい。
第二章 世間を渡る作法
されたことを意識的に覚えていく、実践していこう。人間はしたことは覚えていて、されたことは覚えてないっていう話、昔から何度も聞いているが、本当にそうだと思う。自分もついついしてもらったことを忘れがちである自覚はある。
支払い者を意識する、あんまり考えてこれずにいたなあ。
本書の主旨とは外れる話だが、上流階級の人から見ても数万するワインは相当高いものなのだ、というのは個人的には学びだった。ワインについて全然知識がないので。大金持ちならみんなワインとかにも10万20万パアッと臆することなく使うものなのかと。
二章後半以降
二章後半あたりからこれまでと一転し、正直に言ってしまうと、おばさまの自分語りやお小言感があるなあと感じた。これは自分の読み方が浅かっただけな気もする。
1章では人間関係ですべて許せるようになってきた、みたいな話があったけど、早速内容が矛盾しているように見えた。
が、それが個人的には学びだったりする。上流の人でも矛盾を平気ではらんでるもので、案外人間みんなそんなもんなんだろうな、と。
「一人の作家を読み続けると、飽きが来る」という話、印象的だった。本が大好きな人、人のことが大好きな人でも、ちゃんと飽きたりするんだ。そういう人は本当に推している作者の作品なら飽きとかこないものなのだと思っていた。僕は著者のことを自分とは全く違う人種のように感じてたので、意外だったし、安心した。
一応本書の最後に、成熟とは昨日とは同じじゃない自分を志向していくことであるというような話はされていて、まあよく聞く話ではあるが、気をつけていきたいことだと思った。
おわりに
前述した通り、自分の読みが浅くなってしまったのか、途中で成熟に向けたヒントよりかは、著者の自分語りとお小言といった印象が強くなってしまった。
とはいえ、学びもたくさんあったので読めて良かった!本書の長さが長すぎず、かつ読みやすい文体だったおかげで、最後まで読み切れたのも個人的には良かった。
うーん、なぐり書きレベルのつもりでこの記事を書こうとしたけど、それでもまだまだ時間がかかっているな。アウトプットを効率よくしていきたい。
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