コメダ珈琲店×すみっコぐらし・シロノワール いちごのミルフィーユの感想
12月から始まった、コメダ珈琲店とすみっコぐらしのコラボ。
豆菓子、RTキャンペーン、そして限定シロノワール!
いちごソース、カスタードソース、パイ生地という、約束された勝利の気配すら漂うコンビネーション。
ところが、私には一点引っかかる所があった。
それは、カスタードソース。
アングレーズソースと捉えて良いのだろうか…?
カスタードクリームのトロトロ版で、デザートの仕上げにかけるソースである。
つまり、カスタードが液状になってデザートの上にかかっていること自体はおかしくない。
でも、せっかくカスタードを使うなら、クリームの形態でデニッシュパンに挟んでほしかったなぁ、と思うのだ。
去年のちいかわコラボ・シロノワール むちゃうまプリンも似たようなもので、プリンソースがデニッシュパンにかかっていた。
今回のカスタードソースも、このプリンソースと同じようなものだろう。
そろそろ食べてみたい。カスタードクリームの挟まった、コメダのあったかデニッシュパンを…!
しかし、今回もコメダはカスタードをクリームとして挟まず、ソースとしてかける方法を選んだ。そこに意義を感じられるかどうかがポイントだと思っている。
さあ御託はこの辺にして、いざ実食!
いちごソースは、ジャムをそのままかけたかのような果肉の多さ。程よい酸味がソフトクリームの甘さに合っている。
パイ生地のサクサクも、食感のアクセントになっていて良い!
「いちごのミルフィーユ」のミルフィーユ要素は、おそらくパイ生地が担っているのだろう。
え、パイ生地が散らしてあるだけ?層になってないじゃん!という声が聞こえてくる。
まあまあ、シロノワールのデニッシュ生地は64層なんだし、そこをミルフィーユと受け取ってやろうじゃないか。
さて、問題のカスタードソース。
ソースのみをすくって口にする。
うーん……カスタード、なのか?
カスタードのバニラっぽさやミルクっぽさを感じない。どちらかと言えばホワイトチョコレートっぽい。
なんか思ってたのと違う。
これをカスタードと認めるのはなぁ……。
今度はデニッシュパンを、カスタードソースと溶けたソフトクリームに浸して食べる。
これならまだカスタードっぽい。
……ハッ!
その時、きなこに電撃走る!
そうか。
ソースが微妙なんじゃない。
一緒に食べることで美味しくなるんだ。
シロノワールの上にかかるソースは、味全体の決め手となることが多い。
まずもってソースがめちゃくちゃ美味しい。
だからソフトクリームと混ざっても美味しいし、デニッシュパンとも合うよね。
そういう流れだ。
しかしこの黄色いソースが、最初から他のものと一緒に食べることを想定して作られているとしたら?
そう、ミルクっぽさの無いカスタードソースは、ソフトクリームのミルク感が加わる前提で作られていたのだ。
……ハッ!!
再びきなこに電撃走る!!
このカスタードソースは、ソフトクリームと合わさるとカスタードらしく完成する。ならば、ソフトクリームにしっかり混ざる必要がある。
そうか!だからソースという液状なのか!
クリームの状態なら、こんなにソフトクリームとは混ざらない。
一見微妙なカスタードソースは、ソフトクリームとよく混ざり合うことで、真のカスタードソースになる。
そういうことだったのかぁー!
カスタードを、クリームではなくソースにした意義を見出せた。そこにはちゃんと意味があったのだ。
このシロノワールに対する解釈がようやく定まり、そこからは美味しく頂くことができた。
同じコラボシロノワールでは、むちゃうまプリンとかブラックサンダーとかの方が圧倒的に美味しい。あれらは一口食べた瞬間から美味しい。
一方、今回のいちごのミルフィーユは、計算された美味しさ。
思えば、コメダのスイーツはバランスの妙を感じられるものが多い。フルーツの酸味やコーヒージェリーのほろ苦さなどを、甘いスイーツに上手く活かしているのだ。
その点から考えると、こちらの計算された味わいの方が、よりコメダらしいとも言えるかもしれない。
余談だが、コラボの戦利品。
すみっコぐらしのオーロラ加工ステッカー。
一番右の茶色いフワフワは、食べ残されたトンカツの端っこらしい。
私はお前のこと好きだよ。
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