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コメダ珈琲・かき氷との死闘

タイトルが大袈裟に思えただろうか?
それはあなたが、まだコメダのかき氷の恐ろしさを知らないからだ。

今年もかき氷のシーズンが到来した。開始日は店舗によって異なる。
私は然るべきタイミングを見計らっていたが、遂に本日かき氷を注文した。

今回の新フレーバーは、クラフトコーラマンゴー&ジャスミンティー
しかし私はコーラがダメなので、味わえるのは後者だけだ。

さあ、満を持しての登場。
ミニかき氷、マンゴー&ジャスミンティー

もう一度言おう。ミニである。
オーダーミスではない。これがコメダのミニ。

私がタイミングを見計らっていた理由がお分かり頂けただろうか。
身体のコンディションを考慮しないと食べられないくらい、多いから。

ただでさえ私は、氷菓やかき氷の類が苦手だ。よく言われる「頭がキーンとする」という経験はない。しかし、口の中が冷たくなりすぎるのがどうにも耐えられない。
そのため、雨降りの肌寒い日なんかに頼んではいけない。暑すぎ!かき氷食べなきゃやってらんねぇよ!と思える天候と身体が揃っていないと、この氷山には立ち向かえないのである。

コメダは逆写真詐欺で有名だが、私はかき氷が一番ひどいと思っている。
メニュー写真を見てみよう。

そして実物。

収まってないよね、器に。
トッピングのソフトクリームの位置が明らかにおかしい。ソフトクリームのレイヤーが間違って上に来ちゃったみたいになっている。
高さもおかしい。メニュー表では両手に収まるサイズに見えるが、実際は20cm弱あったと思う。毎年思うが、予想の一回りも二回りもデカい。

メニューの写真は普通とミニと、どっちのつもりなんだろう?
まぁどうでもいいか。それで目の前の氷の量が変わるワケじゃないし。

さて、いざ一口。
食べて、思わずニヤついた。
うわっ、マンゴーうっま!
あなたはこれまでにマンゴーの味わいが深すぎて思わず笑みをこぼした経験があるだろうか?
私は今日経験した。
今まで食べたマンゴーのスイーツの中で、間違いなく一番濃厚だった。

ジャスミンティー要素はそれほど目立たない。マンゴーは好きだけどジャスミンティーが不安…という人がいれば、心配無用である。
この途轍もなく美味しいシロップが、たっぷりと惜しみなくかけられている。シロップが行き渡らず、ただの氷の部分が出てくるというガッカリ現象もない。心ゆくまでシロップを味わえる一品だ。

そしてコメダのかき氷の最大の特長は、きめ細やかな氷。専門店のかき氷のような、ふわふわ食感である。
この氷だからこそ、かき氷が苦手な私でも食べられるのだ。

たっぷりの濃厚シロップ。
ふわふわの氷。

お祭り屋台のかき氷とはワケが違う。
このクオリティなら、トッピング無しで600円以上するのも分かる。

口の冷たさがキツくなってきたら、適度にカフェオーレを挟む。
マンゴーとジャスミンティーにカフェオーレ?と思われるかもしれない。が、トッピングのソフトクリームは、カフェオーレとの相性が良い。シロップの味を邪魔することは無かった。

食べ進め、なんかスープっぽくなってきたら、ここからが本当の死闘。
身体が冷え、徐々に進行速度が落ちてくる。
カフェオーレもぬるくなり、有効ではない。
ここは次なる一手、ドリンクサービスの豆菓子を開封。豆菓子で口の中の冷たさを和らげる作戦だ。いわばアイスクリームにおけるウエハースと同じ。

ところが、スプーンで掬っても掬っても氷が溶け続け、一向に減ったように見えない。

掬えども掬えども 夏氷減らず

そんな下らない字余り一句を詠んでいるうちに、大きな氷塊が溶けきった。スプーンで掬わなくとも、啜って飲める状態だ。こうなったらもう甘いジュースを飲んでいると思えばいい。茶席で抹茶を頂くがごとく、器を持って飲んでいく。
幸いシロップは最高に美味しいので、勢いで飲み切ることができた。

完飲と言うべきか、完食というべきか。
私は1時間に渡る死闘を制した。

器の底から透けて見えたコメダおじさんは、氷山を乗り切った私を讃えているようでもあった。

美味しくも恐ろしい、コメダのかき氷。
注文の際には、ミニと告げるのをお忘れなきよう。
普通サイズを頼みたい方は、それなりの覚悟をもって臨むことをオススメする。

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