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人はAIを好きにならない/態度が変わるのは悪いこと?

人ってどんな人が好きなのか。人によって態度を変える人は好かれないとはいうけれど、やっぱり態度は変わっちゃう。
これまで人によって態度を変える(意識せずとも変わってしまう)のが気恥ずかしくて、「どんな人にでも同じ態度で接したい」と思っていた私が「誰に対しても同じ態度ってAIみたい」とふと思い、タイトルのような考察をしてみました。

人間とAIはどこが違うのか

1 感情

人間には「嬉しい」「楽しい」「嫌だ」などの感情がある。一方、AIには感情は認められない。そのため、いかなる状況でも、誰に対しても一定の返答が返ってくる。

2 意外性

一時期流行った「おもしれー女」というお馴染みのセリフがあるが、このおもしれー女の良さは意外性にある。他の女子たちとは明らかに違う態度で接してくる、想定外の女、それがおもしれー女である。おもしれー女の説明はさておき、AIは学習能力はあるものの、経験則の域をでることはないため、いつでも同様(期待どおり)の返答しか返ってこない。人間は、予測できないものに魅力を感じる生き物だ。

3 特別感

AIは、常に誰に対しても一定の態度。これって人間だと、誰にでも優しい男って感じ?良い人どまりの男。”特別感”の演出がうまい人は男女問わずモテますよね。

良い人だよね、でもモテない

いますよね、良い人なんだけどね〜、、って周りに言われる人。
そういう人って、何がダメなんだろうって思ってたんだけど、常に優しいとか常に怒らないとかって、こちらがどんな態度をとっても許してもらえる、という予測ができちゃう。
ある意味、AIみたい。
一定の態度、感情の起伏がない。誰にでも優しいって良いことのようだけど、人間味に欠ける。学生の時も、怒るとすごい怖い先生の方が意外と情に熱くて生徒からも人気があったし。人って人間らしい方が好きなんですかね。


おわりに

中学生の時、人見知りであることをコンプレックスに思っている友達がいた。仲の良い友達の前では明るく話せるのに、出会ったばかりの人には大人しくなってしまう、なんか本当の自分じゃないみたい。
私は人見知りする方ではなかったけど、その子の言っていることが何となく分かる気がした。その会話も助長して、私は誰にでも変わらない態度を心がけていた。それが良いことだと信じていた。しかし他人から見ると、いつも同じ態度でいるAIみたいだったかもしれないし、初めて会ったのに以前からの友達みたいな態度で接してくる距離感の掴めない人だったかもしれない。
いつ、何を問いかけても一定の態度とお決まりの返答をしてくるAI。
人と人はその間に生まれる関係性があるから仲良くなれるし、その関係性ならでは態度や会話があるから良いのかもってちょっと思いました。


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